【理論と実践】2008年から見た売り上げと経常利益の推移

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令和5年1月16日 病院経営の理論と実践 1709号

■2008年から見た売り上げと経常利益の推移

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

ブログのテーマは、平日は中小企業診断士関係にして、土日は医療・介護経営関係にしています。

内容は、中小企業白書(中小企業白書を通して、医療・介護業界を知る)です。

今日は、「中小企業の業績について売上高と経常利益」について。

・売上高

リーマン・ショック後及び 2011 年の東日本大震災後に大きく落ち込む。
2013 年頃から横ばいで推移した後、2016 年半ばより増加傾向となっていた。
2019 年以降は、減少傾向に転じ、2020年は、感染症の影響により更に減少した。
2021 年第1四半期を底に緩やかな増加傾向に転じている。

とあります。

2019年は何があったんだろうと調べてみると、

・米中貿易戦争を背景にした先行き不透明感
・消費税増税(10%)

などです。

懐かしいです。
ちなみに、2014年には消費税が5%から8%に上がっています。

医療機関も消費税増税で経営が厳しくなる、ということがありました。
医療機関は受診動向が落ち込むというよりも、コスト増が問題です。
医療機関は、消費税分を直接、収入に乗せることができません。
医療材料や薬剤は、消費税が乗った金額で買いますが、
使用するときは、患者さんに請求できる訳でもなく、消費税分は持ち出し、になります。
もちろん診療報酬で、多少は考慮されましたが、十分ではありませんでした。

・経常利益

売上高同様、リーマン・ ショック後に大きく落ち込んだ後は緩やかな回復基調が続いてきた。
2020 年に入ると、感染症の影響により減少に転じた。
その後は、2020年第3四半期を底に中小企業の経常利益は再び緩やかな増加傾向。

とあります。

売上高が下がれば利益も下がると思いきや、経常利益は回復傾向、というのが意外でした。
さすがに、2020年のコロナ禍ではガクッと落ちました。

これは、医療機関も同じです。
ただ、その後、回復傾向になったかどうかは
コロナ患者さんへの対応をしたかが分岐点になったと思います。
患者さんの受診数もそうですし、補助金もそうです。

顧客(地域や患者、行政)のニーズに応えるかどうか、重要ですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。