【理論と実践】患者視点の病院作り(2)「月刊 医療経営士 2023.3」

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令和5年3月5日 病院経営の理論と実践 1757号

■患者視点の病院作り(2)「月刊 医療経営士 2023.3」

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜最近のブログのテーマ〜

・平日は、中小企業診断士関係
・土日は、医療・介護経営関係

〜今日のテーマ〜

本日は、日曜日、ということで、医療の内容について考えてみたいと思います!

「患者視点の病院作り」(2)「月刊 医療経営士 2023.3」

です。月刊 医療経営士 2023.3を読んで気になったフレーズなどを中心にピックアップし、
所感を述べていきますね。

昨日の続きです。興味があればぜひ当雑誌をご一読くださいませ!

今回は、タイトルのテーマに関する「座談会」の内容を通して、です。

【医療者と患者の認識のズレや情報の不足】

小見出しに、「医療者と患者の認識のズレや情報の不足が大きな課題である」とありました。

事例は、診療報酬改定で導入が決まった制度(例えばリフィル処方箋)について。
よく受診している医療機関でリフィル処方箋を導入していないケースがありました。
患者の立場からすると、
「国は制度を作ったはずだが、この病院はしないのかな、良い制度だと思うんだけどなぁ」
と思ったときに、どのような対応を考えているのか、なぜそれを導入しないのか、
ということが分かれば納得できますよね。
例えば、そんな患者さんが「知りたいであろう」情報を掲示したらどうか、という内容でした。

実際、良い制度あっても、状況によっては対応できないこともあります。
ただ、それは病院の都合であって、患者さんは知りません。
病院の当たり前と、患者さんの当たり前は、当然の如く「違う」ことを実感します。

【患者さんとのコミュニケーション】

あと、最近の課題として、患者さんとのコミュニケーションを取るのが難しい、
ということも言われていましたね。
コロナ禍で業務が忙しくて、患者さんと向き合う時間が取れない。
その結果、患者さんが何を求めているか分からなくなってしまう、という悪循環が生じます。

【病院の効率化と患者さんの思い】

DXやAIについても触れられていましたね。

呼び出しシステム、自動再来受付機、自動精算機、予約システム、問診システムなどがあります。
こういった便利な機能・設備は、効率化に貢献します。
ただ、使えない年齢の方も一定数いらっしゃいます。
しかし、病院としては効率性を追求したいですよね。
そんな時、患者さんが置いてけぼりになっていないか、優しさや配慮ができているか、
反省させられる内容です。

【出向く医療への取り組み】

MRIやCTの検体検査機器を搭載した検査用車両、電源用車両といったもので出張する企業、
ペースメーカーの遠隔モニタリング、
長い時間かけて通院したが、診療時間は3分で終わりという方へのオンライン診療、
なども大事な取り組みですよね。

在宅医療。オンライン診療に取り組むことは、患者さんにとって良いことです。
例えば、オンライン診療については、自治体と協力して近隣の医療機関が同じようなオンライン診療の仕組みを使うなど、
協力的な体制を作らないと、なかなか浸透しない、ということも書かれていたと思います。
そういった使いにくさについて、患者さん目線で活用を促すことが求められます。
今後、こういったサービスはどんどん増えていきますので、避けては通れない課題だと思います。

【企画を起こしていく時間を作る】

では、そういった課題にして、どのように向き合うのか、実現していくのか、ということが次の課題です。

課題に向き合う時間を作るしかないですね。
しかし、そうはいっても時間は有限です。
事務職であれば、目の前の書類仕事に追われてしまって、なかなか取り組めない、ということもあります。

時間がないのであれば、やらないことを決めることも大事です。
仕事を整理整頓することは大事です。

話し合いも大事です。
単独部署で取り組んでもできないこともありますが、他の部署と協力して対策を考えることで、
業務の流れがスッキリして、効率的な仕事ができるかもしれません。

業務の整理整頓、横断的な協力体制を作ることは極めて重要なアクションと思います。

今回のような座談会の内容を見て思うこと。
それは、医療経営士同士、病院横断的なコミュニケーションの場づくり、交流が大事、ということです。
意見交換、他流試合の機会を積極的に求めたい、と思いますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。