【理論と実践】組織は、人の考えの集合である
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令和5年4月5日 病院経営の理論と実践 1788号
■組織は、人の考えの集合である
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
「組織は、人の考えの集合である」
本日は、
病院立て直しシミュレーション「プロ事務長による経営指南」の学びをシェアします!(病院羅針盤 2023401号)
私の尊敬してやまない、池田幸一さんの記事です。
組織を動かすとは、人を動かすこと。
人が動くとは、その人の考え方が変わること。
特に医療機関は人がメインです。
とても重要な視点と感じました。
【考え方の転換】
医療機関を取り巻く環境は激変しています。
以前のような「護送船団方式」の医療は通用しません。
手厚い診療報酬、高額投資、高すぎる人件費など、よほど変な経営をしない限り、病院は倒産しない時期がありました。
しかし、今は違います。
適切な経営をしなければ、病院は潰れます。
では、適切な病院経営とはなんでしょうか?
それを感じさせる内容がこちらです。
・「行政に従う」誘導政策に逆らうと経営は悪化する(お上に逆らわない)。
・「やりたい医療」ではなく、「国が求める、やらなければならない医療」へ向かう。
・職員の「地域が求めているという幻想」と現実のギャップを理解する。
地域のニーズは何か?
地域の声や医療・介護需要に耳を傾けているでしょうか。
10年後の地域の姿をイメージしているでしょうか。
少子高齢化で起きる問題に目をそらしていないでしょうか。
国が求めているものは何でしょうか?
診療報酬や各種の制度変更で、メッセージは発信されています。
目の前の仕事ばかりに目を向けてしまいますが、
10年後の未来から今の行動が決まります。
これらを個人でするには、限界があります。
組織の仕組みとして、そんな時間や機会を作る必要がありますね。
【分かった三段活用】
面従腹背。
この言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「分かった」にも、いろいろな「分かった」があると言われています。
A)心底、納得して分かった
B)何だか分からないけど、分かった
C)納得はしていないけれど、鬱陶しいし面倒臭いから、分かった
心底、納得して分かった、というレベルは相当高いですよね。
自分自身、いろいろな仕事はしてますが、
それぞれの仕事に対する「分かった」のレベルは違いますね。
そして、その「分かった」感によって、行動レベルや結果も違います。
であれば、私たちは、「分かってほしい」ことについて、
明確にメッセージを発信する必要がありますし、対話をする必要があります。
時間がかかる。
しかし、大事なことです。
そのプロセスは遠回りのようで近道であり、組織の基盤作りになると思います。
【人を動かす鉄則】
「人は信じないと動かない。
アタマで分かってもカラダが動かない。
理屈と正義と感情が納得しない限り人は信じることはないし、
信じないと具体的な行動にならない
この現実を突き破り、突き動かすのは、人を動かす側の情熱。」
上記の通り、人間、考え方が変わらないと行動は継続しませんし、
(面従腹背、とりあえず動いたふりをします)
当然、結果も出ません。
病院は組織ですので、一定数が同じ思いにならなければ、成果は出ません。
みんなが信じる。
「信じる」とは、理屈も正しい、正義がある、そして感情が動く、ということ。
多くの人が、「信じる」という状況になれば、組織は一気に動く。
そのように人・組織が動くメッセージを発信し、情熱を持って、医療に向き合いたいと思いますね。
(参考:病院羅針盤20230401)
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。