【理論と実践】事業化支援施策(SBIR制度)と、下請取引の適正化

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令和5年5月30日 病院経営の理論と実践 1843号

■事業化支援施策(SBIR制度)と、下請取引の適正化

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜今日のテーマ〜

本日の内容は、「事業化支援施策(SBIR制度)と、下請取引の適正化」について、です。
TBCの問題集(中小企業施策)が参考図書です。

【SBIR制度(スモールビジネスイノベーションリサーチ制度)】

スタートアップなどによる研究開発の促進、その成果を社会に実装していく、そんな制度です。

ポイントは2つです。

・補助金や委託費の支出機会を増やす仕組みを作ること
・その効果を高めるための一般的なルールを設定し、 社会実装に近づけ、事業化までを一貫して支援すること

もともとは中小企業等経営強化法に基づく制度でしたが、
令和3年度から科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律に根拠規定を移管しました。

このSBIR制度のスキームは大きく以下の通りです。

・支出目標の方針
・交付の方針
・補助金等の交付
・事業化支援

といったものがあります。

事業化支援には、

・融資
・信用補完
・特許料の減免措置
・投資育成
・入札
・技術力のPR
・人材確保

などがあります。一部、ピックアップします。

・融資では、日本政策金融公庫の特別貸付制度
・信用補完では、中小企業信用保険法の特例
・投資育成では、中小企業投資育成株式会社法の特例

などがあります。

【下請取引適正化対策】

下請取引の適正化と言えば、下請代金支払遅延等防止法です。

これは、法的な適正化の措置の1つです。

その他の一般的な対策としてはどのようなものがあるでしょうか。

・下請取引適正化についての指導、ガイドライン
・下請かけこみ寺事業
・下請取引適正化推進月間

などもあります。

相談員や弁護士による無料相談、
裁判外紛争解決手段(ADR)を活用した迅速・簡便な紛争解決を実施しています。

【下請中小企業振興対策】

下請中小企業振興法に基づく支援があります。

下請中小企業の経営基盤の強化、下請取引のあっせん等の推進によって、
中小企業者が自主性を持ったり、能力を活用できるようすることが目的です。

振興事業計画では、

・融資では、高度化事業貸付
・信用補完では、中小企業信用保険法の特例
・投資育成では、中小企業投資育成株式会社法の特例

などがあります。

下請企業振興協会という大枠で考えると、

・全国中小企業振興機関機関協会では、
下請取引のあっせん、下請取引に関する情報提供を行なっています。

・都道府県下請企業振興協会(都道府県等中小企業支援センター)では、
同じく下請取引のあっせんや、下請取引に関する情報提供を行なっています。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。