【理論と実践】DX化と改定の施行時期の後ろ倒し
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令和5年7月25日 病院経営の理論と実践 1898号
■DX化と改定の施行時期の後ろ倒し
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
〜今日のテーマ〜
本日の内容は、DX化と改定の施行時期の後ろ倒しについて。
診療報酬改定の施行時期について話題になっています。
通常は、
2月に答申(項目や点数など)、
3月に告示(算定要件など)、
4月から施行、
というケースです。
そして、4月20日前後までに届け出を行えば遡って4月から算定していてもOKです。
以上が、診療報酬改定の大枠の流れです。
ただ、こちらのスケジュールの場合、
ベンダーや医療機関等は、診療報酬改定に短期間で集中的に対応するため、大きな業務負荷が生じます。
特に、改定施行日(4月1日)からの患者負担金の計算に間に合うように、
ソフトウェアを改修する必要があります。
その期間は、人的負担が大きく、改定に合わせた組織変更や体制整備も困難です。
もともとIT人材が不足していると聞きます。
改定の時期は、なおさら人手不足が顕著になります。
そこで、3月に告示で情報を公開してから4月に施行、というスケジュールをやめようという話もあります。
7月頃から施行すれば、急ピッチで仕上げなくて良炒め負担が減るのでは、と言われます。
また、こういった施行の時期をずらすのも視点の一つですが、
診療報酬の共通のマスター・コード、算定モジュールの標準化といったことも求められてますね。
以下は、厚労省のスライドから抜粋しました。
○最終ゴール
進化するデジタル技術を最大限に活用し、医療機関等における負担の極小化をめざす。
・共通のマスタ・コード及び共通算定モジュールを提供しつつ、全国医療情報プラットフォームと連携 。
○共通算定モジュール
導入効果が高いと考えられる中小規模の病院を対象に提供を開始し徐々に拡大。
また、医療機関等の新設のタイミングや、システム更改時期に合わせて導入を促進。
費用対効果を勘案して加速策を実施。
共通算定モジュールは4つの要素で構成。
①共通算定マスタ
②計算ロジック
③データの標準化
④提供基盤(クラウド原則)
DX化を進める上で基盤となるマスタ・仕様の標準化を進めようとしている、ということですね。
最後、まとめます。
診療報酬改定においてポイントは、
・改定の施行時期がどうなるか?
・共通のマスタ・コードと共通算定モジュールの動きは?
この2点は少なくともフォローしていきたいですね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。