【理論と実践】医療経営士1級試験対策（長期的な人口減少社会における医療スタッフの確保）
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令和5年8月18日 病院経営の理論と実践 1923号
■長期的な人口減少社会における医療スタッフの確保
中神勇輝（なかがみゆうき）
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おはようございます。中神です。
〜今日のテーマ〜
本日の内容は、
「長期的な人口減少社会における医療スタッフの確保」
について。
さて、試験まで、16日（今日を入れて）です。
知識等の最終確認・追い込みをかけていきたいと思います。
今回は、「この国の医療のかたち 医療政策の動向と課題（尾形祐也先生 著）」より、学びをシェアします。
こちらの書籍は各項目ごとに問題提起が書かれています。
試験対策も踏まえ、所感を述べていきます。
【人口減少社会】
人口減少社会ということはよく聞く話です。
過去の人口動態を見ると、1900年の人口は、約4,000万人でした。
2000年に、1億2,800万人のピークです。
これが、2100年には、約5,000万人に下がります。
ということで、急激に人口が増えてきて、急激に下がるという未来が予想されます。
この人口急勾配の（短期間で人口が下がっていく）時代に、
以前の人口急増時代の経験は、役に立たないどころか、むしろ有害・危険です。
医療従事者の大量養成、大量離職が良しとされた人口増加時代と同じ方法は通用しません。
人口減少時代、新たな方法を模索し、実行していかなければいけません。
【問題提起に対する所感】
さて、「長期的な人口減少社会における医療スタッフの確保」についてどう考えるか、という問いですね。
どうしたら人材を確保できるでしょうか。
3つの視点から考えてみます。
まず、給料の視点です。
医療従事者、特に事務方の給料は、一般企業と比べると少ないと言えます。
医師や看護師は別です。
その業界で働きたい、と思うにも、ある程度の経済的な安心は必要です。
給料の原資を確保しなければなりません。
そういう意味で、経営を蔑ろにする医療機関に未来は無いです。
適切に経営管理することで、良い人材を雇用でき、適切な医療を提供することができます。
次は、発信の視点です。
病院・介護の仕事とは、どんな仕事か、伝えることも有効でしょう。
病院には色々な職種があります。
どんな仕事をしていて、患者さんにどんな価値を提供しているのか？
どのように喜ばれているか？
知らない人もいると思います。
給料は多くなくても、その業界で働きたい、と思ってもらえればGOODです。
広報誌やホームページ等で発信することも有効です。
地域の中高生が職業体験できる場を提供するのも一つです。
地域に出て行って出前講座を開催し、地域に開かれた医療機関を目指すことも良いでしょう。
最後に、生産性の視点です。
色々な業界で、ICT化・DX化が進められています。
どんどん生産性が上がってきています。
しかし、医療業界は、ICT化・DX化が遅れています。
未だ人海戦術がメインです、という医療機関が多いでしょう。
働きやすい職場を作ることは、日本全体の生産性を上げることはもちろん、
魅力ある医療介護業界の構築につながります。
【まとめ】
医療や介護を必要とする人が増えていくという事実に合わせて、 人材を確保することは必要です。
ただ、少子高齢化社会にあって、医療・介護業界だけスタッフを確保すれば良い、というのでは視野が狭いと思います。
国全体として、そもそもの生産性を上げていくことが重要です。
そもそも、医療介護の需要の増加を抑制するような、健康や予防への啓蒙・活動こそ、本来取り組むべき対策です。
病気や要介護状態になってからの事後的対応でなく、事前の対応こそ求められていると感じます。
以上です。では、また明日(^-^)v
（当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。）
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
（可能なら中小企業診断士も受験する予定。）
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ（HIIT最高！）と読書。