【理論と実践】救急搬送と高齢者がかかりやすい疾患への対応
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令和5年12月10日 病院経営の理論と実践 2037号
■救急搬送と高齢者がかかりやすい疾患への対応
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
本日も中医協の議論より。
救急搬送の状況について、です。
地域医療において、救急搬送の状況を確認しておくことは必須ですね。
【救急搬送の概況】
マクロの視点での変化は、
高齢者の人口増加に伴い、高齢者の救急搬送人員が増加し、中でも軽症・中等症が増加しています。
確かに、以前に比べて病院への救急搬送件数は増えていますが、
その多くは、高齢者が多い、ということです。
重症患者の数は、増えておらず、
軽症や中等症が増えている、ということが印象的ですね。
【入院に至る疾患】
一般病棟入院基本料等を算定する病棟における高齢者に多い疾患も見てみましょう。
DPC算定病床又は地域包括ケア病棟に入院する75歳以上の患者において件数の多い傷病のうち、
気になるのは以下の疾患です。
・食物及び吐物による肺臓炎(誤嚥性肺炎)
・尿路感染症
上記の疾患は、
急性期一般入院料1を算定する場合と地域一般入院料を算定する場合とで、
医療資源投入量について大きな差がみられません。
全体の平均が2.4倍であるところ、例えば「食物及び吐物による肺臓炎」は1.2倍、
「尿路感染症, 部位不明」は1.4倍にとどまります。
結果だけで考えると、急性期病床で受けなくても対応できる患者を、
急性期病床で受けている場合がある、ということです。
そういった患者は、地域一般入院料や地域包括ケア病棟入院料を
算定している病棟で受けてください、という話になります。
まさに、サブアキュート機能です。
急性期機能がなくても、
高齢者のかかりやすい誤嚥性肺炎、尿路感染症含め、
軽症・中等度の患者を受け入れるように体制を作っていくことが求められそうです。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。無事1次は通過、現在は2次試験の結果待ち。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。