【理論と実践】外来の機能分化・強化、在宅への移行・連携

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令和5年12月18日 病院経営の理論と実践 2045号

■外来の機能分化・強化、在宅への移行・連携

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

昨日の続きです!

令和6年度の診療報酬改定の基本方針が発表されました。
以下の1枚に全てが網羅されています。

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001177119.pdf

【概要】

2番目の「ポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や
医療DXを含めた医療機能の分化・強化、連携の推進」について。

地域医療構想の直近の目標である2025年の後(あと)について、
医療DXを推進し、今般の感染症対応の経験やその影響も踏まえつつ、
外来・入院・在宅を含めた地域全体での医療機能の分化・強化、連携を着実に進めることが必要、
と言われています。

【具体的方向性の1つ】

○外来医療の機能分化・強化等

・令和5年改正医療法も踏まえた生活習慣病等の継続的な医療を要する者に対する
説明に関する評価の見直し等、外来機能の強化を推進。
・外来における腫瘍化学療法の推進。
・外来医療から在宅医療への円滑な移行に当たって必要となる連携を推進。

とあります。

【生活習慣病の継続治療】

高齢化が進むと、生活習慣病の治療・関わりを必要とする患者が増えます。

これらの症状の患者に適切・効率的に関わっていくためには、
オンライン診療の充実は有効です。
しかし、医療者側の立場からすると、来院してもらって診察した方が楽ですので、
院内で対応できるよう、ICT化や診療・予約・会計の体制などの環境整備は必須です。

また、高血圧治療用アプリや禁煙アプリなどもありますね。
今後、どの程度拡大するのか、どのような評価が行われていくか、フォローが必要です。

【在宅診療への移行】

高齢化は、通院にも影響を与えます。
外来に来院できない患者も増えてきます。

家族から訪問診療できませんか、という相談を受けるケースも増えてきています。
今後、その件数は増加していくでしょう。
在宅で診療できる総合診療的な力を身につけることが求められます。

そして、非効率になりやすい在宅診療を効率化することは必須です。
ICTで一元的に患者をフォローできる体制も必要でしょう。
訪問診療に回る順番も重要です。
オンライン診療は、訪問診療の助けになりますし、
見守りセンサーの導入なども考えられます。
訪問看護や訪問介護との連携も必須です。

かかりつけ医機能を担う病院であれば避けて通れない道です。
しっかり準備していきたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。

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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。無事1次は通過、現在は2次試験の結果待ち。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。