【理論と実践】医療者の資質・スキル、倫理(医療経営士テキスト(中級・一般 1)所感)

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令和5年12月29日 病院経営の理論と実践 2056号

■医療者の資質・スキル、倫理(医療経営士テキスト(中級・一般)(2)所感)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

昨日に続き、医療経営士2級テキスト「一般」の「医療経営概論」(資質・スキル、倫理)です。

1、資質・スキル

医療者に求められる資質・スキルは、何でしょうか?

よく言われるのは、
人間性、洞察力、コミュニケーション能力、学習意欲、経験などが挙げられます。
見ていきましょう。

【サービスとホスピタリティ】

医療や介護は、無形のサービスです。
「サービス」という視点で、患者や地域に価値を提供していく、
そのためにマーケティングという考え方が医療にも必要ですね。

【特徴】

サービス業は生産業ではなく、以下の特徴より、非効率な部分も多いです。

・品質の非均一性
・不可分性
・非貯蔵性

その中で、マニュアル化で品質の均一化を狙ったり、
需要の変動性への対応として予約制などの対応があります。

また、病院は複合組織であることも特徴ですね。

【特殊性】

医療者と患者が持つ情報の非対称性があります。
そのギャップを埋める役割を果たすのが、医療メディエーター(仲介者)です。
その目的は、患者中心の医療の実現、ですね。

【責任と評価】

医療従事者に求められる基本的能力は、
志、コミュニケーション力、問題解決能力、主体性などがあります。

2、倫理

【医】

ヒポクラテスと、ジュネーブ宣言について。

1948 年当時の医師・患者関係を反映して、
患者は治療の対象であり、
全ての決定権は医師にあることが前提とされています。

今とだいぶ異なっていることに気づきます。

【対象】

・医師と患者
・生命

【医療倫理の中心は患者】

パターナリズム(父権主義)の時代から、
現在、患者に選択権がある、ということは大きな変化と言えるでしょう。

病状を告知し、どのような治療を選ぶのか、その権利が患者にある、
そのような関わり方が主流になりつつあります。

また、医師・医療従事者にも、マナー、コミュニケーションが求められる時代です。

【看護師・医療従事者の倫理】

一人の人間として、信頼関係を築いていくことも重要です。

【医療機関の社会的責任】

・医療の質、経営の質を担保すること。
・コンプライアンスを守ること。
・ガバナンスを働かせること。
・ステークホルダーと良好な関係性をつくること。

などが挙げられます。

たった4項目ですがそれぞれとても重要です。

医療・経営の質を向上しつつ、
真っ当な運営体制の構築、ガバナンス(語源は「船の操舵」)、
患者、他院や施設、救急隊、行政などとの関係性づくりを行なっていくことが求められます。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。