【理論と実践】急性期一般入院料2~6の廃止の意見の行き先

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令和6年1月4日 病院経営の理論と実践 2062号

■急性期一般入院料2~6の廃止の意見の行き先

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

地域医療構想における病床再編は、地域医療構想調整会議だけではなかなか進みません。

もう一つの手段が、診療報酬改定です。
その資料「12月27日中医協:診療報酬改定等に関する1号(支払側)の意見書より」について、確認します。

https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001184409.pdf

急性一般入院料から回復期(サブアキュート対応)への移行を強く求める意見が出ています。

「高齢の救急患者等について、地域包括ケア病棟で受け止めきれない実態がある一方、
現状の急性期病棟ではリハビリテーションや栄養管理の機能が不十分で、
入院中にADL低下等がみられることから

・救急患者の受入れ
・一定の医療資源投入による急性期からの速やかな離脱
・リハビリテーションと栄養管理の一体的な提供
・退院に向けた適切な意思決定支援
・在宅医療や介護との連携

を包括的に提供できる新たな病棟類型を創設するべき。

(略)

対象としては、看護配置10 対1の急性期病棟を主に想定し、
一定の移行期間を認めるとしても、明確な期限を設定し、
急性期一般入院料2~6は早急に廃止するべき。」

とあります。

急性期一般入院1についても、医療・看護必要度によって、維持が厳しくなっていきます。

そして、1の基準を満たせなくなった場合の移行先であった2~6について
廃止の意見が出ています。
廃止後の移行先として、サブアキュートも対応できる新しい類系の病棟機能への転換を求められています。

高齢者の救急対応について、既存の地域包括ケア病棟(13対1)では難しくても、
急性期一般入院料(10対1)であれば、対応できる疾患・患者層も増えます。

診療の機能分化が急激に進む音がしますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。