【理論と実践】損益分岐点分析(平成27年度 第2問 設問3)

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令和6年1月5日 病院経営の理論と実践 2063号

■損益分岐点分析(平成27年度 第2問 設問3)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

損益分岐点分析について学びを深めています。
今日は、平成27年度の中小企業診断士の2次試験の過去問(第2問)です。

【問い】

◾️予測損益計算書

売上高 1935
売上原価 1695(固定費1020、変動費675)
売上総利益 240
販管費 300(固定費120、変動費180)
営業損益 ▲60
営業外収益 13
営業外費用 24
経常利益 ▲71

◾️問題文

予測損益計算書をもとに CVP 分析を行うことによって、
以下の金額を求め、金額、計算過程を、それぞれ記入せよ。
なお解答にあたっては、金額単位を百万円とし、百万円未満を四捨五入すること。

1)第3期において 100 百万円の経常利益を達成するために必要となる売上高はいくらか。
2)第3期において 100 百万円の経常利益を達成するために固定費の削減を検討している。
必要な固定費削減を行った場合、経常利益がゼロとなる損益分岐点売上高はいくらか。

【解答手順】

以下の手順で確認していましょう!

1、前提条件
2、問われていること
3、現在の条件
4、変化する条件
5、解答作成

【解答プロセス】

1、前提条件

・金額単位は百万円
・百万円未満は四捨五入
・「経常利益」ベースでの損益分岐点売上高

2、問われていること

1)100 百万円の経常利益を達成するために必要となる売上高。
2)100 百万円の経常利益を達成するために削減した固定費を踏まえて
経常利益がゼロとなる損益分岐点売上高。

3、現在の条件

必要な数値は、

・売上高 1935
・固定費 1020+120ー13(営業外収益)+24(営業外費用)
・変動費 675+180

4、変化する条件

・固定費の削減

5、解答作成

1)第3期において 100 百万円の経常利益を達成するために必要となる売上高はいくらか。

(固定費1151+経常利益100)/1ー(855/1935)
=2241百万円

2)第3期において 100 百万円の経常利益を達成するために固定費の削減を検討している。
必要な固定費削減を行った場合、経常利益がゼロとなる損益分岐点売上高はいくらか。

まずは、利益100百万円となる固定費を算出しましょう。
非常に単純です。

★利益=売上高ー変動費ー固定費です。

100=1935ー855ー固定費
固定費=980

です。

★実は、こうなる前は、固定費の算出を難しく考え過ぎて失敗しました。
損益分岐点売上高の公式を使っていまい、結局算出できませんでした。
上記の通り、シンプルに考えれば良かったです。

そして、この固定費に基づいた損益分岐点売上高を出せば良いです。

固定費980/(1ー855/1935)
=1756百万円

ですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。