【理論と実践】損益分岐点分析(平成24年度 第2問)

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令和6年1月6日 病院経営の理論と実践 2064号

■損益分岐点分析(平成24年度 第2問)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

損益分岐点分析について学びを深めています。
今日は、平成24年度の中小企業診断士の2次試験の過去問(第2問)です。

【問い】(一部改編)

旧館の改修とは別の改善策として、旧館を閉鎖し、新館のみで営業した場合の収益性について、
オーナー夫妻から意見を求められた。この改善策を実施した場合、客単価は変化しないものの、
年間宿泊客数は 15,000 名に減少することが予想されている。
これにより、人件費、減価償却費を除く固定費は今年度より 30 % 減少する。

損益計算書

売上高 330,000(宿泊客数16,500名の場合)
売上原価 92,400
売上総利益 237,600
販売費・一般管理費 251,090
営業損失 ▲13,490

固定費・変動費の内訳(単位:千円)

変動売上原価 92,400
食材費他 92,400
変動販売費・一般管理費 43,890
販売手数料 34,815
リネン・消耗品費 9,075
固定費 207,200
事務通信費 6,000
水道光熱費 40,000
広告宣伝費 6,500
設備保守点検・修繕費 10,000
人件費 119,300
減価償却費:定額法 25,400

平均客単価 20,000 円

(設問1)

この改善策を実施した場合の損益分岐点比率を求めよ。計算過程も明示すること。
なお、ここでは、営業利益をゼロとする売上高を損益分岐点とする。
計算にあたっては、千円未満を四捨五入せよ。

(設問2)

この改善策を実施した後、損益分岐点比率 90 % を目標としたい、
とオーナー夫妻からの要望があった。
この要望に固定費の削減で応える場合、その削減額を求めよ。
計算過程も明示すること。(単位:千円)

【解答手順】

以下の手順で確認していましょう!

1、前提条件
2、問われていること
3、現在の条件
4、変化する条件
5、解答作成

【解答】

(設問1)

1、前提条件

・営業利益をゼロとする売上高
・計算にあたっては、千円未満を四捨五入

2、問われていること

・改善策を実施した場合の損益分岐点比率
・その計算過程

3、現在の条件

・損益分岐点売上高・比率を算出するための

売上高 330,000
変動費 変動売上原価 92,400
変動販売費・一般管理費 43,890
変動費率 41.3%
固定費 207,200(詳細は、4にて後述)

4、変化する条件

・売上高について。
年間宿泊客数が、16,500名から、15,000名に減少します。
330,000千円から、300,000千円(客単価20,000円と客数15,000名の掛け算)に変わります。

・変動費率が変わるような記述はないので、そのまま使えます。

・固定費が変わります。
人件費、減価償却費を除く固定費が、今年度より30%減少。

5、解答作成

・固定費

固定費(207,200)の内訳のうち、30%の減額項目を確認します。

事務通信費 6,000 → 4200
水道光熱費 40,000 → 28,000
広告宣伝費 6,500 → 4,550
設備保守点検・修繕費 10,000 → 7,000
人件費 119,300(不変)
減価償却費:定額法 25,400(不変)

上記を足し算すると、固定費は、188,450千円です。

・損益分岐点売上高

損益分岐点売上高の公式に当てはめます。

188,450/(1ー0.413)
=321,039千円

・答え(損益分岐点比率)

損益分岐点比率の公式に当てはめます。

321,039(損益分岐点売上高)/300,000(売上高)
=107.013%(答え)

(損益分岐点売上高が分子です。要チェックです。)

(設問2)

1、前提条件

・単位:千円

2、問われていること

・損益分岐点比率90%になるための固定費の削減額と計算過程

3、現在の条件

・設問1の「売上高」「変動費率」「固定費」

4、変化する条件

・設問1の「売上高」「変動費率」「固定費188,450」からの削減額。

5、解答作成

・売上高が300,000千円のままで、
損益分岐点比率が90%のときの損益分岐点売上高

損益分岐点比率の公式に当てはめます。

損益分岐点売上高(X)/売上高300,000=90%
X=270,000千円

・上記を満たす固定費の算出

損益分岐点売上高の公式に当てはめます。

固定費(FC)/(1ー0.413)=270,000
FC=0.587×270,000
FC=158,490

・固定費の削減額(答え)

引き算です。

設問1の固定費188,450ー損益分岐点比率が90%になる固定費158,490
=29,960千円

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。現在は2次試験の結果待ち)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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