【理論と実践】社会的入院、公立病院の改革、災害医療(医療経営士テキスト 初級・2 所感)
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令和6年2月13日 病院経営の理論と実践 2102号
■社会的入院、公立病院の改革、災害医療
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
医療経営士初級(3級)テキストの「日本の医療政策と地域医療システム」より学びをシェアします。
今回は、医療提供体制(社会的入院、公立病院の改革、災害医療)について確認します。
【内容】
1、社会的入院
1)入院医療の必要性が少ない長期入院
その是正として、
・点数による削減として、90日超えや180日越え(選定療養費)
・DPCにおける早期の高い点数設定
2)療養病床
・医療区分1は、かなり低い点数
・介護病床の廃止と介護医療院への転換
3)高齢者の負担
・介護保険による特養(第一種社会福祉事業)
・社会福祉法人が運営する、社会医療法人も可能
・食費や居住費は利用者が負担
2、公立病院改革や再編統合
1)経営難による見直し
・民間のノウハウの活用
・経営の効率化、 指定管理者制度や地方独立行政法人化
・医療機能面の変化、数値目標の設定
・公立病院ガイドライン
・必要な医療、民間病院でできない医療の提供
・必要性の乏しいものの廃止統合
2)再編ネットワーク化
・地域における基幹病院の担い手
・医師の派遣
・質の高い地域医療を担い手
財務面の課題と地域のニーズ両方を立てていく必要がある。
3、災害医療
1)仕組みとして、
・災害拠点病院
・高度機能
・患者の受け入れ
・DMAT、といったチーム
・EMIS、といったシステムの整備
2)見直しとして、
・燃料や医薬品の確保
・ライフラインの整備
・多くのチームのコーディネートなど
【所感】
社会的入院や公立病院の経営効率化、災害医療等、いまに続く課題ですね。
高齢者が増え、独居世帯、高齢者の夫婦のみの世帯が増えていることも地域課題です。
医療政策として、在院日数の短縮、病床機能の分化の結果、
長期入院できなくなった患者の受け入れ先の確保も課題です。
受け皿がない中で、退院(追い出し)となってしまっては行き場がなくなってしまいます。
そのための在宅診療の整備や介護施設との連携等がありますね。
また、私立病院では提供できない医療を提供する、という点で公立病院の役割も改めて重要です。
ただ、繰り入れで赤字を補填する、という状況の改善が必要、ということもまた大事な視点です。
最後です。
能登の地震があり、多くのDMATやJMATといったチームが医療の復興・維持に尽力しています。
元の医療・介護機能に戻るには相当の時間がかかる中、
災害医療への準備・BCPの大切さを改めて感じます。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。