【理論と実践】患者と医療者をつなぐ医療サービス職種(医療経営士テキストを通して)

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令和6年5月2日 医療・介護経営の理論と実践 2181号

■患者と医療者をつなぐ医療サービス職種(医療経営士テキストを通して)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走されている医療機関が多いことでしょう。
私もその一人です。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じます。

森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要があります。

【参考書】

本日は、医療経営士初級テキスト7(第3版)
「患者と医療サービス」の学びをシェアします。

( 以下のURLが購入画面です。
https://www.jmpshop.jp/products/detail/1890
「医療経営士テキスト」で検索してください。 )

網羅的に学べるのがテキストの良いところです。
今回は、「患者と医療者をつなぐ医療サービス職種」について、学習しました。
私自身の理解や補足確認した内容が混ざりますので、
正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。

【本日の内容】

1、現場から求められる医療サービス

・適切なトリアージ

最善の救命効果を得るために多数の傷病者を重症度と緊急性によって分別し、
治療の優先度を決定し、重症患者から順に治療や搬送する方式です。

事例の一つで、「テレフォントリアージ」が紹介されています。

まずは、電話で自身の症状について問い合わせをしてもらい、対応について提案を受ける、ということです。

救急搬送や救急外来への受診の抑制につながりつつ、
さらに、救急受診が困難な方も、まずは自らの健康状態にを助言してもらえる、
という点でも効果が出ています。

・アメリカにおけるトリアージの事例

看護師またはそれ以外のもので判断し、対応が難しければトリアージナースが対応する、という流れです。
テレフォントリアージにおけるリスクとして、
不適切な対応をした場合の訴訟が考えられますが、アメリカでも起きたことがない、とのことです。

日本でも、アメリカに近いかたちで試験導入しています。

2、新しい医療サービス業種

医療コーディネーター、医療コンシェルジェ、医療メディエーター、医療コミュニケーター、
といった職種が紹介されています。

・医療コーディネーターとは

医療サービスを提供する医療者と医療サービスを受ける患者や家族等との間に立ち、
治療法や医療サービスなど様々な面で、立場の違いから生じる隙間を埋める人材ですね。

・医療コンシェルジュとは

地域医療連携の中の前方支援(受診支援)のサポートを専門的に行う職種です。

初診受付や代行検査予約、受診後の迎え、会計手続きなど、いろいろな役割があります。
コンシェルジュがいることで、患者の待ち時間が短縮化されている、ということです。
その業務について7つの「A」で紹介されてますね。
acceptance、analysisなどです。
詳細は、本テキストでご確認ください。

・医療メディエーターとは

医療事故が発生し、患者と医療者間での意見の食い違いが起こった場合、
双方の意見を聞いて話し合いの場を設定するなど、問題解決に導く仲介役のことです。

・医療コミュニケーターとは

定期的な通院を必要とする高齢者とその家族が安心して医療を受けられるように、
通院や受付、診察時のコミュニケーションなどをサポートする利用者と医療・介護との橋渡し役です。

3、医療サービスの実践

医療コンシェルの導入事例ということで、
総合大雄会病院、亀田メディカルセンター、社会医療法人大道会、
名鉄病院、川崎市立多摩病院、東大病院22世紀医療センター、
の事例が紹介されていました。

診療の流れを良くし、患者満足をあげる役割、
一般的に言われる地域医療連携室のような役割、
それらが混在している事例など、病院によって違いがあるように理解しましたが、
参考になる内容でした。

4、欧米における医療サービスなど

メディカルツーリズムとは、
医療サービスと旅行をセットにしたパッケージものです。
一流ホテル並みの施設とサービスに加えて、
医療技術も提供することをコンセプトとしています。

最後のチャプターでは、各国の医療・患者サービスについて紹介されていました。
他国と比べて日本はどうか、比較検証できますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
https://hcmi-s.net/weblesson-hcm/jmp_consult_01/  (講座)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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