【理論と実践】理念実現のために、経営企画の役割を考える
~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
ご友人等へのメルマガ紹介はこちらから。
https://www.mag2.com/m/0001682907
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
令和5年1月21日 病院経営の理論と実践 1714号
■理念実現のために、経営企画の役割を考える
中神勇輝(なかがみゆうき)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おはようございます。中神です。
最近のテーマ選びは、平日は中小企業診断士関係にして、土日は医療・介護経営関係にしています。
今日は、医療・介護ということで、
病院の経営企画について考えてみたいと思います。
今回は、「最新医療経営PHASE3」、という雑誌で対談した内容を掲載していただいたので、その紹介がてら、です(笑)
巻頭特集として、
「データを生かし、病院理念を実現するVUCA時代の経営企画」
というタイトルから始まります。
VUCAと言えば、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の英語の頭文字で構成されているものです。
では、見ていきましょう。
概論の最初は、
「部署間に横串を通す仕事、
目標を示して現場を動かす」
という内容で書かれています。
まず、縦割り社会に、横串を指す役割ですね。
職種別の縦組織がメインの医療機関では、横断的な組織は貴重です。
よくあるのは、プロジェクトマネジメントが言われます。
次に、経営企画の役割としてデータを扱うことはよく言われます。
目標値を作り、その差をいかに埋めていくのか、このサポート役も重要です。
三つ目に、中長期計画や事業計画、予算の作成。
これも経営企画の役割ということです。
それぞれ3つ挙げましたが、共通するのは、現場との関係性が構築できているか、です。
プロジェクトにしても、目標にしても、中長期計画・事業計画にしても、
経営側の視点と、現場の視点・思い・状況のすり合わせは極めて重要です。
私自身、座談会に参加させていただき、
広い視野からの提案力、現場との連携、現場への理解、現場の課題に対して、
現在そして将来の外部環境・内部環境を踏まえた思考が必要ということを改めて感じました。
その他の記事としては、
情報管理部門を計画の前段階として設置しました、という病院の紹介もありましたね。
データを作る。
データを伝える。
データを集める。
データを使う。
この四段階で、どのようなプロセスを経たか、参考になります。
経営者の俯瞰視点と臨床の現場目線を養う、ということも紹介されてました。
病院の経営企画には、様々なものが求められます。
そんな人材が何もしなくて育つのか?、というと、それはレアケースでしょう。
育成していく体制が必要、ということで、育成ラダーのことを紹介されていました。
複数の部門で経験を経験を積むアソシエイト、
主任・係長級であるプロフェッショナル、
管理職であるマネージャー、といったように、より責任のある職責を担うステップです。
また、育成手段といえば、現場でのOJT、研修、自己研鑽等です。
ラダーがあることで、選択肢として分かりやすくなるし、求められる能力も明確です。
素晴らしい仕組み、と思います。
病院によって、経営企画に求められる役割は、一律ではありません。
その組織の状態・段階によって、求められるものは変わるでしょう。
ただ、共通して大事なのは、理念達成のために何が重要かを見定め、現場とつながること、だと思いますね。
詳細は、雑誌をご覧くださいね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。
この記事を書いたのは、こんな人。
ーーーーーーーーーーーーーーー
地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。