【理論と実践】ザンビアからの視察団の訪問を終えて

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令和5年1月22日 病院経営の理論と実践 1715号

■ザンビアからの視察団の訪問を終えて

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

最近のテーマ選びは、平日は中小企業診断士関係にして、土日は医療・介護経営関係にしています。

今日は、医療・介護の内容です。

1月19日と20日、JICAの支援のもと、アフリカのザンビアから視察団が私が働いている病院に見学に来られました。

アフリカのザンビアという国は、 日本への直行便はなく、例えばドバイ経由など、往復で4日かかる場所です。
そんな遠方から来ていただくので、実りある研修になるか、求められている内容を提供できるか、ドキドキものでした。

今回の視察の目的は、医療提供体制や病院経営の仕組みを学ぶことです。

当法人からは、

・病院の沿革
・理念と医療
・患者満足度向上の取り組み
・目標チャレンジ
・経営データの収集・活用
・人事システム
・地域の在宅ケア

についてスピーチし、意見交換が行われました。

ザンビアという国の平均寿命は60歳代、感染症で亡くなることも多く、病院へのアクセスも悪い、とのことです。

日本とは、環境や考え方が大きく異なるため、日本の仕組みがそのまま使える場合と、そうでない場合とあり、非常に興味深い討論でした。

・どのようにして病院が大きくなっていったのか?
・病院の理念をどのように周知していくのか?
・患者さんに向き合うときの職員の自分準備はどのようなものがあるか?
・患者満足度向上のために必要な職員への研修の機会はどのように設定しているのか?
・外来システムはどのようにしているのか?
・採用時、理念に合う人材をどのように見極めるのか?
・臨床指標(クリニカルインディケーター)はどの頻度で集計しているのか?
・他の病院との経営に関する情報交換の機会はあるのか?
・より良い地域にしたいというビジョンがあるが、そのために、患者さんに協力してもらっていることはあるか?
・マネジメントシステムの肝となるのは何か?

など、さまざまな質問がありました。

最後の討議・感想の部分では、

・理念が一番重要であること

そして、その理念の実践のために、下記スピーチで説明した

・患者満足度向上の取り組み
・目標チャレンジ
・経営データの収集・活用
・人事システム
・地域の在宅ケア

という取り組みや仕組みが結びつき理念の実現に繋がっている、自国へ帰った際にできることを実践していきたい、と言われていました。

今回の研修を受けて、

・患者さんのために何かをしたい。
・どうしたらより良い医療を提供できるのか。
・少しでも自分たちの病院をよくしたい。

そういう点において、「医療に国境はない」という気づきも得られました。
海外の方と交流することで、日本との違いに気づくことができました。
自分の病院のマネジメントシステムについて振り返ることができました。
改善点も見つかりました。
何より、何かしらのお役に立てたことが嬉しく思います。

非常に良い機会でございました。
そして・・・日常会話レベルの英語は身につけておきたい、今日この頃でした。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。