【1259】地域や顧客とつながる場を創る

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

ナカガミです。今日は、この5冊の本の紹介です。過去ブログで紹介した内容の引用です。

「体験型、地域を生かす企画とは?」、
「モラル、モチベーション低下の時に打てる手は?」、
「顧客のニーズを的確に捉え、集客につなげる方法は?」、
「多品種少量生産、短納期化の潮流に乗るためには?」、
「win-winの買収、事業拡大とは?」

といった悩み・疑問解決を目的として読んだ本です。

コミュニティー、モチベーション向上、顧客ニーズ、生産管理、買収等について学べる内容でした。
ご紹介した情報の一つでも皆様の参考になれば幸いです。

◆大羽昭仁さんの「地域が稼ぐ観光」

【目標、目標に達するためのプロセス】

体験型、地域を生かす企画とは?

【個人的!要約】

地域資源に、特定のコミュニティーが参加し、共に作り上げる共創型の企画。

【心に残った内容、感想など】

モノより思い出。

ただ来れば良いのではない。見るだけでなく、お金が落ちていく仕組み。
露出量よりも人数、人数よりも金額を落とすかどうか。地域に落ちる金額が大事。長期的に稼げるプログラムを作らなければ継続できない。

SNSで、同じ価値観を持つ人たちがつながっている。SNS上には無数のコミュニティー、例えば、自然好き。自然から広がる、健康、ウォーキング、登山、キャンプ、アウトドア、と広がっていく。

プログラムを作る、とは、地域で稼ぐ観光を作る。生活者個人レベルで申し込めるものを作る人に伝えやすい、伝えたくなるストーリー性を作り込む、ということ。

特定のライフスタイルを惹きつける観光を作る。

特定のコミュニティーと、地域資源、自然や文化、歴史、地産品、気候の掛け算である。ワークショップで実際に来てもらう。カルチャーとトラベルを合わせる。リアルな体験が重要となる。

そのワークショップから複数コンセプト庵を出し、プログラムを作る、ネット調査などをし、そして事業計画化する。

【ベイビーステップ、個人的ワンポイント】

地域資源が活きる。その資源に反応を示してくれるコミュニティーを選定し、その参画方法を考える。

◆太田肇さんの「表彰制度―会社を変える最強のモチベーション戦略」

【目標、目標に達するためのプロセス】

モラル、モチベーション低下の時に打てる手は?

【個人的!要約】

モラル向上、モチベーションアップ、向かいたい未来、なりたい組織風土に導く役割を持つのが表彰制度。

【心に残った内容、感想など】

給与や成果主義など、衛生要因では限界がある。動機付け要因の視点で考える。

どんな時にやる気になるか?それは、承認欲求が満たされる時。特に、日本人は、人間関係を重視する。

表彰制度という公式な制度を整備することは、組織の意思表示となる。
その効果は、自己効力感、有能感の向上により、自己イメージが高まり、そのイメージに合致した行動をとるようになること。

組織が大事にする価値観、行動を促す。

退職の理由を追跡調査すると上司や先輩から認めてもらえなかった、というものも多い。

現場にスポットが当たる仕組み。コツコツと努力すること、頑張っていることに光を当てる。

表彰の種類は、顕彰型奨励型HR型(ヒューマンリレーションズ)である。

顕彰型 重い、被選考者は限られる、選考のプロセスを明確にする。
奨励型 こつこつと役割を果たすことが認められることに安心感や信頼感が生まれる。
HR型 軽い、人事を処遇と切り離し、ワクワクする、楽しいに焦点を当てる。

【ベイビーステップ、個人的ワンポイント】

不公平感が少なく、幅広く、結果だけでなく、コツコツ頑張る人を承認できる場や仕組みを作る。

◆今井 孝さんの「ひとり社長の最強の集客術 ~集客本の決定版!集客の方法・成功事例・本質のすべてが学べる本~」

【目標、目標に達するためのプロセス】

顧客のニーズを的確に捉え、集客につなげる方法は?

【個人的!要約】

出会いの仕組み化が、集客の仕組み化。

【心に残った内容、感想など】

出会いの安定が売り上げの安定。集客の仕組みとは、百発百中で売れることではない。
出会いを増やすことで、集客をコントロールすることができる。出会いの入り口を増やす。
紹介、SNS、PTA、タウン誌、看板、ネット広告、自社サイト。何でも。

ただ、与えること。仲良くなること。その方法例が、ニュースレター、情報提供、メルマガ、体験レッスン、ダイレクトメール、チャットツールなど。

集客すると感謝される。与える、と言うプロセス。

集客における見込み客とは、声をかけることができる人。

質より量。人よりたくさん行動したかどうか。

新しいメディアが出てきたら、とりあえず乗っかってみる。

プレゼントの無料配布、小冊子など、後へのつながりになる。

最後、購入するのは、信頼しているから。この人から買いたい、イベントに行ってみたい、ということ。

【ベイビーステップ、個人的ワンポイント】

信頼関係や後のつながりに結びつく情報提供や発信、行動をする。

◆八木将計さんの「バッファデザイン─製造業における多品種少量・短納期化に応えるための方法論」

【目標、目標に達するためのプロセス】

多品種少量生産、短納期化の潮流に乗るためには?

【個人的!要約】

適正な時間バッファ(標準時間の設定、ばらつき改善)、
在庫バッファ(市場予測、部品の共通化、大事な工程の設定と在庫配置)、
能力バッファ(多能工化、設備投資、設備の共有化)

【心に残った内容、感想など】

生産計画が重要。

生産計画が立てにくい時に起きている問題は、品物数と工程数が多い、制約条件が厳しい工程がある、市場のリードタイムが短い、市場の変動性がある。

その対策は、バッファを持つ。時間、在庫、能力の3つである。

危険度グラフで、「残工程率と、残バッファ率」を見える化し、大きな問題からアプローチしていく。

◆時間バッファの最適化。

顧客納期と、コントロールポイント(重要な工程)の期限を軸に考える。

ボトルネックとなる工程、コントロールポイントを特定する。

製造リードタイムの最適化。つまり、標準時間の信頼性を高める。同一工程の中で、作業者による作業時間にばらつきがあれば、バラツキを小さくする。

◆在庫バッファの共有。

市場の需要を予測する。部品を共有化する。モジュラー設計をする。中央倉庫による在庫の集約を行う。

◆能力バッファの最適化。

危険度グラフを見て、工程の負荷が増大しているところへ設備投資をする。また、設備の共有化や、多能工化を図る。

【ベイビーステップ、個人的ワンポイント】

仕事の納期とコントロールポイントを特定する。

◆佐々木敦也さんの「中小ベンチャー企業経営者のための “超"入門M&A」

【目標、目標に達するためのプロセス】

win-winの買収、事業拡大とは?

【個人的!要約】

M&Aの目的を明確にする。シナジー、利益、多角化、新事業展開。

【心に残った内容、感想など】

地域密着型の産業の強化が急務である。個性やノウハウの損失、事業承継や後継者問題を解決する。

M&Aによって、イノベーション、グローバル展開、組織を活性化することができるが、メリットは、「金で時間を買う、経営資源を買う」ということがある。

M&Aの簡素化、インフラ整備が進み、以前より、行いやすくなっている。

中小ベンチャー企業にとって、M&Aを目的は、「攻める、守る、差別化やニッチ戦略」が考えられる。

水平型M&Aは、市場占有率、規模の経済。垂直型M&Aは、一貫生産体制の構築。多角化M&Aは、高収益事業の獲得や、リスク分散が狙える。

プラスのシナジーが得られるか。売り上げが上がるか、コストを下げられるか、経営手法を手に入れられるか、財務力が高まるか、などの視点。

マイナスのシナジーとして、社員が辞める、モチベーションが下がる、ITシステムの統合コストかかる、などが考えられる。

買収が成功するチェックリストとして、目的を明確にする、売り出されている本当の理由を調査する、自分の事業に全く関係ない事業の買収には注意する、といったこと。

デューデリジェンス。買収価格が適正か確認する。

【ベイビーステップ、個人的ワンポイント】

デューデリジェンス、コストを計算し、適正な価格で、目的に見合ったM&Aをする。

以上です。では、また明日(^-^)v

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