【1203】(読後所感)世界で一番やさしい会議の教科書 実践編(榊巻亮さん)(1)
日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。
良い会議とは、良い会議の進め方とは、ということについて考えてみています。
そもそも会議には、どのような種類があるでしょうか?
・情報共有
・営業等の進捗確認
・問題発見解決
・意思決定
・報告・説明会
会社で働いていれば(地域の集まりでもあります)、何かしらの会議がありますよね。
参加した会議で、いまいち消化不良だったなぁ、と思う会議もあります。
逆に司会者として開催したが、なかなかうまくできなかった、ということもあります。
参加者、また、ファシリテーターの立場で、良い会議とは何か、
ということについて考えてみたいと思います。
今回、紹介する本はこちらです。(最近では3冊目の紹介です)
「世界で一番やさしい会議の教科書 実践編(榊巻亮さん)」
みんなの意見をうまく引き出すために必要なスキル、心構えはなんだろう?
という点を中心に問いを立てて読みました。
■ファシリテーターとして大事なことは?
参加者の発言、気持ちを引き出す、
そのためにファシリテーターはいるんだ!という意識を持つことですね。
意見が出ないことには会議の意味もありませんから、
いかに気持ちよく参加し、発言してもらえるか、ということですね。
ただ、大事なのは、意見を引き出すのが目的ではない、ということです。
何かしらの「ゴールを達成する」ために、
意見や能力を引き出すための技術(ファシリテーション)である、ということです。
■基本動作とは?
この本では、ファシリテーションの基本動作、
よくあるお困り事といったことについて紹介されています。
基本動作は8つ、紹介されていました。
その1つは、会議終了時に、決まったこと、やるべき事を確認しましょう、ということ。
担当者と期限、ダイジェストな振り返りをする。
参加者の理解は、必ず曖昧です。だから毎回必ず必要です。
2つ目は、目的。
会議の目的が、「○○すること」ではダメです。
行動を目的にしてはいけない、ということですね。
目的は、あくまで結果であり、「○○の状態を狙います」としなければなりません。
2時間の会議であれば、2時間後の状態は、どうありたいか、
ということを目的にすることが大事です。
3つ目は、アジェンダです。
時間配分が大事です。
もし延長するようであれば、参加者に延長するかどうか、問いてみましょう。
延長を希望するかどうかも、参加者の主体性を重んじる、ということですね。
4つ目は、準備。
「目的、参加者、進め方、装備」について準備しましょう。
目的から逆算して、必要な人(参加者)が決まります。
進め方を記す「アジェンダ」は、
会議の情景がありありと目に浮かぶようなものを準備できると良いです。
また、判断に必要な情報(装備)を集めておきましょう。
それらを揃えたうえで、参加者がどう感じるかという視点で見直し、
さらにアジェンダを修正してみましょう。
5つ目は、意見を引き出す、ということを考えること。
発言に共感する、同意する、興味を示す、感謝する、オウム返しをする。
場の雰囲気を作るのは、ファシリテーターの仕事です。
具体的な質問、なぜそう思ったのか、突っ込んだ問いも大事です。
6つ目は、参加者の意見やアイディアを聞いて、合意形成をする、ということ。
7つ目は、話を振ること。
参加者の経験、価値観、現状認識。思い、これらを引き出すことが大事です。
8つ目は、会議後のコメント。
みんなから自分の口でコメントしてもらって振り返りをしてもらう、
ということもできると良いです。
特に1~4が大事ですね。これらが適切に行えたかどうかで、
会議がうまくいくかどうかの分かれ目と言えそうです。
次回も、同じ本から紹介します。では、また明日(^_^)v
テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。