【1176】人口減少に伴う外来の体制検討

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

職場で「社会情勢と今後医療に求められるもの」というテーマで勉強会の講師依頼がありました。
そこで話した内容をシェアします。

目次は下記の通りです。今回は、その「人口減少に伴う外来の体制検討」について。

【目次】

・外部環境

コロナ禍による医療介護ニーズの変化の前倒し
地域包括ケアシステムの5つの要素
家族の解体と地域の解体
人口変化による2025年、2040年問題
ヒト不足とカネ不足
介護業界を支えるヒト不足
ヒト不足を補うDX、ICT化、AIの推進で、効率化、生産性向上が求められる
高齢化社会と介護保険
ダブルケアラーとヤングケアラー
★人口減少に伴う外来の体制検討
自助の促進
情報発信と運動指導の両輪
本来業務で対応しきれない部分を多角的にカバーする

・課題

医療機関のステークホルダーとの関係性構築
巨艦型の大病院ではできないケアミックス型病院の役割
在宅を守る医療と介護の役割
少子高齢化、生産性向上、採用力向上への対応
院内外の多職種連携、他機関との連携
新しいコミュニティーの再生
選ばれる病院とは
あれもこれも、でなく、あれかこれか
外部環境の変化、内部環境を踏まえて何をするか、何に特化するか

【内容】

今日は、「人口減少に伴う外来の体制検討」について(^-^)

少子高齢化は、いろいろなことに波及します。
労働力の不足、財政危機などありますが、外来・入院患者数という点でも変化が生じます。

病院にとって人口が減ることは、患者数減につながります。
とはいえ、病院にかかる年齢は、65歳以上の割合が大きく、
人口が減っても、患者数としては減りにくい、ということもあります。
地域による違いはあれ、外来患者数は、2025年までは大きく減りません。
入院患者数は、まだ増える予定です。

ただ、どちらしても、外来のピークはまもなく来ます。
今は良いかもしれません。ただ、5年後、10年後、患者数は確実に減りますし、
外来患者さんの状態も変わっていく、ということですね。

通院困難な患者が増えたり、その場合、在宅診療を必要とする患者さんも増えるでしょう。
送迎の足がない高齢者の独居の方、または夫婦のみの家族も増えていくでしょう。
また、近隣のクリニックも、若いドクターがいないために閉院ということも考えられます。

外来通院は、クリニック等で軽症患者やプライマリーケアを行い、
重症化、検査や手術等の治療が必要な場合などに病院に紹介される、というケースが王道です。

そういった流れも、あくまでクリニックや中小病院、大病院の機能が地域にうまく存在すればこそ、
のことです。

それらの機能が十分でない場合、地域によって医療機関で果たすべき役割も変わってきます。

20年後と、今の予想とでは変わる部分もあるでしょう。
先のことを予想することは、そもそも難しいことかもしれません。
ただ、少なくとも5年後ぐらいの外来の姿は想定しておきたいですね。

今後は、外来機能を評価する、という国の動きもあります。
機能分化がますます加速します。

それら外部環境もそうですが、人員、特に医師の年齢等も考慮しながら、
戦略を立てる必要もあります。

外部環境を知り、内部環境を踏まえて、
地域にとって適切な外来医療が提供できるように取り組んでいきたいですね。

では、また明日(^_^)v

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