【1189】院内外の多職種連携、他機関との連携

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

職場で「社会情勢と今後医療に求められるもの」というテーマで勉強会の講師依頼がありました。
そこで話した内容をシェアします。

目次は下記の通りです。今回は、「院内外の多職種連携、他機関との連携」について。

【目次】

・外部環境

コロナ禍による医療介護ニーズの変化の前倒し
地域包括ケアシステムの5つの要素
家族の解体と地域の解体
人口変化による2025年、2040年問題
ヒト不足とカネ不足
介護業界を支えるヒト不足
ヒト不足を補うDX、ICT化、AIの推進で、効率化、生産性向上が求められる
高齢化社会と介護保険
ダブルケアラーとヤングケアラー
人口減少に伴う外来の体制検討
自助の促進
情報発信と運動指導の両輪
本来業務で対応しきれない部分を多角的にカバーする

・課題

医療機関のステークホルダーとの関係性構築
巨艦型の大病院ではできないケアミックス型病院の役割
在宅を守る医療と介護の役割
少子高齢化、生産性向上、採用力向上への対応
院内外の多職種連携、他機関との連携
新しいコミュニティーの再生
選ばれる病院とは
あれもこれも、でなく、あれかこれか
外部環境の変化、内部環境を踏まえて何をするか、何に特化するか

【内容】

今回は、院内外との他職種連携、他の機関との連携、について(^-^)

院内の連携、とても大事ですよね。

病院は、縦組織です。ピラミッド型組織です。
よって、各部署がタコ壺化し、横の連携が取りづらい組織です。

そのため、共通の目的、連携を支えるシステムがなお大事、ですね。

職員の意識がどこにあるか。
共通の認識として持ちやすいのは、患者本位の医療を行う、といったこと。
上記のような内容が、理念、ミッションとして掲げられている病院も多いでしょう。

ピラミッド型組織の弱点であるタコ壺化を防止するために、
患者本位の医療を提供する、というトップからのメッセージだったり、
それらの情報を重ねて発信、共有する仕組みが必要ですね。
一発では伝わりませんし、黙っていては伝わりません。

理念が共通の認識になっているか、目的となっているか。
目的が共有できていれば、その目的のために連携しよう、という行動につながります。

ゴール

そして情報共有。
物理的に難しいことを可能するシステムも大事です。
電子カルテ、アプリ、システムなど、いろいろあります。
口頭だけでは、共有しきれません。
カンファレンス等に加えて、院内イントラネットの活用、患者情報を共有するシステム、
タブレットといった機器、SNS、いろいろな方法があります。

その病院にあったやり方をみつけるしかないですが、どんな方法があるかを探す、
見つけようとする情報収集力が大事ですね。

次に、院外との連携です。

院内の連携もなかなか難しいですが、院外との連携は更に難しいです。
というのも、組織風土、システムは、それぞれの病院や施設で異なるからです。
電話やファックス等、従来のやり方でもできないことはないでしょうが、
やはり共有できる情報レベルには限界があります。

現在、私が所属する病院がある射水市では、
トリトラスというシステムで患者情報を共有する仕組みもありますが、
まだまだ活用しきれてないように思われます。

とはいえ、仕組みがあることがまず大事ですので、
最初の一歩は踏み出せています。
後は、それを活用するための広報活動ですよね。

行政の活動も大事ですし、活用する病院や施設の取り組みも大事です。
行政との連携が必要です。

会議

その時に、どこがリーダーシップを取るのか、ということは重要な要素ですね。

行政がリーダーなのか、医療機関なのか、施設なのか。

「連携できたらいいなぁ」というのは誰もが思っていますが、
システム構築に加え、コミュニケーションの場を作り、引っ張れるリーダーがいるかどうか、
が大きいですね。

リーダーシップと、連携を促すシステムがなければ構築することができません。

連携をすることの大切さが浸透しているかどうか。
必要なことを実行しているか。
やり切るかどうか。

市主催で、いろいろな施設で多職種が集まり、協議会やワーキンググループなどで、
連携について施策を具体化しようとする動きもあります。
医師、ソーシャルワーカー、病棟看護師、管理栄養士、薬剤師、ケアマネジャーなど、
いろいろな職種が顔の見える関係になること。
話し合うことで、どうすれば各種情報を共有できるか、連携できるか、課題を出し合えます。

地域の関係職種を集めての交流会なども良いです。お互いを知る機会を持つ。
(コロナ禍で、なかなか開催しにくいところではありますが)

外部施設との連携、行政との連携、地域をまたいだシステムの活用、リーダーシップ。

できることからやっていきたいですね。

では、また明日(^_^)v

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