【1192】医療経営の3つの感度

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

今日は「3つの感度」という言葉について考えてみたいと思います。

この言葉は、医療経営士の機関紙で紹介されていました。

3つの感度とは、

・情報への感度
 正確な情報の把握と有効な情報の発信

・リスクへの感度
 リスクに対する適切なシミュレーション

・職員の声への感度
 職員の不平不満や反対意見をキャッチ

これらの感度を合わせ持った優秀なセッターがいること。
コロナ禍といった有事に対応するための状況変化に対するセンサー機能(感覚神経)(感度機能)と、
モーター機能(運動神経)の両方を稼働させることが大事である。

とのことでした。

データ分析

まず考えたいのは「情報への感度」。

その通りですよね。
外部環境の変化、患者数の減少、感染対策の状況、ワクチンの動き、いろいろな動きがあります。

そういった情報に対して、いかにアンテナを高くするか、
そして、キャッチした情報で共有が必要と思われる情報を、適切に院内に共有すること。

その情報、知るべき人が知っていれば対応できたのに、
情報が行き届かず、手遅れになる、問題になってしまう、ということはよくある話です。

逆に、適切な人に、適切な時に、適切な情報が共有できれば、
問題になる前に、速やかに処理されることもあるでしょう。

情報のパイプづまりは、組織を弱くさせます。

以前のような、状況の変化が少ない時であれば問題なかったかもしれません。
しかし、現在のように状況の変化が激しく、
対応が遅れると損失が大きくなるような場合は、しっかり情報を共有することは
ますます重要ですね。

リスクや職員の不平不満への感度についても同様です。

ポイント

ここで思うことは、貴重な情報は勝手に集まるものではない、ということです。

どうすれば集まるか?

その一つが発信です。

発信するからこそ、その発信に対して反応が返ってきます。
情報を共有してくれない、と嘆くのでなく、まず自分から発信することが大事です。

発信することで、その情報に対するアンテナがさらに高くなります。
発信を受けた人(例えば、院内の人)も、発信された情報に対し、
「補足したい、納得できない」という思いがあれば、リアクションを示してくれます。
その時の聞き方も大事です。(答えても答えなくても良い質問は無視されます)

そして、情報収集力とは、コミュニケーション能力だと思います。

挨拶をする、声をかけるのは、基本です。

病院全体に興味を持ち、職員に興味を持つ。質問する。

その時の環境整備のポイントは、
病院、法人がどのような状況にあるのか、ということを見える化しておくことと
考えています。

というのも、人は、見えるからこそ、そのことについて考えることができます。
言語化または数値化されているからこそ、同じ議論の俎上に載せられます。

情報収集、共有のポイント(センサー機能のポイント)は、
根性論ではなく、声が集まるような自身からの定期的な発信と、
経営状況の見える化です。

アンテナを高める発信力と、コミュニケーション能力を身につけていきたいですね。

ベイビーステップ

では、また明日(^_^)v

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