【1283】収益性、効率性、安全性の3つの視点

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

今日は、「収益性、効率性、安全性」という言葉について考えてみたいと思います。

こちらの3つの財務分析の視点について学びをシェアいたします。
財務は、定量的な数値面とテキストベースの事業の状況といった2点からアプローチし、分析します。
その際の大事な視点が先述の「収益性、効率性、安全性」です。

【収益性】

売上高総売上高利益率
売上高営業利益率
売上高経常利益率

○○により、売上高が減少。
例えば、競合が現れ、売上が減少、とあれば、売上高売上総利益率。
借入金が増加し、金利負担が増加、とあれば、売上高経常利益率。

など、ですね。

単純に売り上げが減ったのか、それ以外の要因があるのか、で指摘すべき項目も変わりますね。

【効率性】

有形固定資産回転率
棚卸資産回転率
売上債権回転率
総資本回転率

○○により、○○の投資効率が低下。
例えば、施設の稼働率低下、とあれば、有形固定資産。
売上減による在庫の増加、とあれば、棚卸資産回転率。

こちらは、設備がちゃんと動いているか、商品が回っているか、など、
持っている資産が価値を生み出しているか、ということですね。
生産性とも言えますね。

結構、大事な視点です。

病院で言えば、ベッドの稼働率や、高額な医療機器、薬剤などが言えるでしょう。
ちゃんと動くように、施作を練らねばなりません。

【安全性】

(短期)
流動比率
当座比率

(長期)
固定比率
固定長期適合率
自己資本比率
負債比率

○○により借入依存度が増し、資産と負債のバランス悪化。
例えば、設備投資のための長期借入金、とあれば、負債比率。
運転資本のための短期借入金、とあれば、当座比率。

運転資本、キャッシュがなければ、病院も潰れます。
一時的にお金がなくなり、銀行から短期借入金を借りて、急場を凌ぐこともあるでしょう。
決して他人事ではありません。
安全に経営できているか、チェックが必要ですね。

以上です。

実務で言えば、診療報酬改定、国の施策、現場で起きていることや、経営指標の数値を見て、
問題点を適切に捉える枠組みを持っておく必要がありますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

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