【1282】売り上げ低下の要因とその対策を見誤らない

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今日は、「売り上げ低下の要因とその対策を見誤らない」ということについて考えてみます。

財務会計、事例4です。

「30日完成!事例4合格点突破計算問題集」からの学びをシェアします。

今回は、経営分析ですね。

この参考書、30日で勉強完成ということで、期限が決まっていて取り組みやすい内容と思い、
買ってしまいました。

頻出問題を中心に解く、ということで、最低限のポイントだけ押さえておきたい、
数学的な素養の低い私にはぴったりの内容です。

ということで、進めていきます。

経営分析の問題に用意されているのは、その企業の状況を表す文章と数字です。

数字で確実に出てくるのは、損益計算書と貸借対照表が準備されています。
また、キャッシュフローがあることもあります。

今回であれば、

競合が現れて売上が減ってしまい、商品構成を変えてみたものの、
逆に、固定客が離れてしまい、さらに経営状協が悪化しました。

というのが概要です。

問題文に書いてあることは、

・施設の老朽化が始まり、設備の稼働が以前の通りにいかず、効率性が落ちる。
・競合の出現により、売り上げが減る。
・売り上げが減る中で、取り扱い商品を変えることで改善を試みるも逆効果となり、 
 さらに顧客が減り、売り上げが落ちる。
・売れ残りの在庫も増える。
・そのために運転資金が枯渇し、短期借入金を借りる。安全性が下がります。
 (貸借対照表の短期借入金が増えていました。)
・短期借入金を借りることによって経常利益にも影響が出る。
・赤字決算なら自己資本が目減りし、自己資本比率が下がる可能性もあります。

以上です。全ては関連しています。

施設の老朽化という内部環境の変化や、競合の登場という外部環境の変化により、
売り上げが落ちる。売り上げが落ちれば対策が必要、ということで対策を立ててみるも、
うまくいかずに、さらに売り上げが落ちて、安全性にも影響が出る。

上記のように、何かマイナスの変化が起きた時に、どのように対応するか?
を適切に判断することは極めて大事です。

今回の場合、自社の特徴であった地域の材料を使用した製品に愛着を持っている
固定客がいた、ということがあります。
その地域材料を生かした商品という強みをなくすような、低価格商品化という取り組みを
してしまったことが大きな選択の誤りだったといえます。

既存顧客が何を求めて自社のサービスを利用してくれているのか、
ここを見誤ると、一気に転落してしまうことが分かります。

自社が顧客に与えている価値の本質は何か、
を正しく認識することが重要であると感じますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

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