【1493】急性期病院の基本的戦略

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

中神勇輝です!

1493目。「病院経営の理論と実践塾」より、日々の学びや気づきをお知らせします(^_^)

しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。

(以下からどうぞ。)

今日のテーマは「急性期病院の基本的戦略」。

外来と救急と入院に分けて確認してみたいと思います。

まず、外来です。

1、逆紹介の徹底

薬だけの再診の患者さんは、地域のクリニックへ紹介していくことが求められます。
また、2022年の診療報酬改定では、選定療養の価格にも変化がありましたね。
一般病床200床以上の病院の受診では、患者さんが実費で払わなければならない金額が増えています。
診療報酬でも、機能分化が求められています。

何より、急性期の病院からすれば、クリニックからの紹介がなければ、手術患者や入院患者数を維持できない、ということもあります。
病院とクリニックが、winwinの関係であることが地域にとっても大事です。

2、採算性が低い非常勤の医師への対応

前回も触れましたが、非常勤医師の日当は、収益に対し、高額になりがちです。
状況によっては大学へ派遣停止の検討も必要かもしれません。
もしくは、目標の患者数を伝えるなど、病院の経営状況も加味してお願いすることも必要です。

次に、救急です。

1、救急医療管理加算の対象となる患者の受け入れを積極的にすることも考えられます。

2、コンビニ受診は控えるように地域への啓蒙することも必要ですね。

最後に、入院です。

紹介患者、救急患者を中心に受け入れる(地域の中核病院であれば、なおさら)ことが求められますね。

1、入院医療に経営資源を投入する。

2、ベッドコントロールによる入院単価の向上も必要です。
DPCの2の期間を考慮して、転床も考えましょう。

3、在院日数を短縮し、新入院を受け入れることで回転率を速くし、急性期の患者さんより多く受け入れることも必要です。

外来、救急、入院という枠組みの中で、急性期病院が診るべき患者さんを明確にし、そのためにどのような取り組みが必要か考えて、整えていきたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)