【理論と実践】コロナ禍での病床逼迫・医療崩壊の理由

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令和4年8月31日 病院経営の理論と実践 1571号

■コロナ禍での病床逼迫・医療崩壊の理由

中神勇輝(なかがみゆうき)
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こんにちは。中神です。

さて、今日も医療経営士1級受験直前アウトプットです!
本日も長英一郎さん作成の医療経営士1級予想問題集より。

「コロナ禍で、日本の病床は逼迫し、医療崩壊が起きました。
国民1人あたり医療従事者は、海外と比べても多いにも関わらず、です。
なぜ、そうなったのか、その理由を考察しなさい。」

という問いです。

私の解答としては、大きく4つのことを取り上げました。

・そもそもの1ベッドあたり医療従事者数が少ない
・コロナの陽性、濃厚接触者判定で元気なのに働けず、人員不足
・民間病院が多く、強制力が働かない
・退院できる状態になっても、退院先が見つからずに停滞
・発熱外来をおこなっていない医療機関が多く、一部の医療機関に集中

などを取り上げました。

では、模範解答例は、どんな内容だったか?

7つの切り口です。

こんなにあったのか?と、プチ反省です。

○地域医療構想は、平時を想定しており、コロナ禍のような有事は想定していない。
結果、後手に回った。

○医療従事者数が少ない。
患者数に対し、看護師の配置数が決まっている。
看護師が不足すると、患者を受け入れられず、病床を活用できない。

○海外に比べると、民間病院が多く、発熱外来や感染病床といった施設や設備について強制的な設置を指示できない。

○医師の偏在。
外科医や救急医のなり手が少ない。
都市部に医師は多いが、地方に少ない(地方の医師不足)。

○医療機能を集約化できていない。
同じ市内に、同じ診療科が重なっている。

○かかりつけ医が機能していなかった。
発熱外来をおこなっている一部の地域の中核病院に患者さんが集中した。

○医療崩壊について国民への啓蒙が不十分である。
例えば、病床使用率は報道されるが、救急搬送の厳しい状況についての報道が不十分。

ということで、視点、大事ですね。
色々な切り口で考えられるようになりたいものです。

 

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)