【理論と実践】電子カルテのセキュリティーと、病院のとしてのビジョン

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令和5年7月28日 病院経営の理論と実践 1902号

■電子カルテのセキュリティーと、病院のとしてのビジョン

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜今日のテーマ〜

本日の内容は、

「電子カルテのセキュリティーと、病院のとしてのビジョン」

について。

どんな電子カルテを入れる際に大事なことは何でしょうか?

機能でしょうか。
コストでしょうか。
もちろん大事ですが、最も大事なことは「病院としてのビジョン」です。

【オンプレミス型】

電子カルテといえば、
オンプレミス型(サーバーを院内に置いて運用し、外部から隔絶したネットワーク)が主流です。
ほとんどの病院が、そうだと思います。

院内にサーバーを置くので、ネットワークに鍵をかけておけば入ってこれないので、安心というイメージがあります。
しかし、どうやらそうでもない、という話も最近よく聞きます。

なんだかんだ外部の診療系システム・アプリを活用するため、
そのシステムと繋げるためにセキュリティー上の穴ができてしまう、ということです。
医療機関の電子カルテは、鍵のない玄関(入ろうと思えば、入れてしまう)とも言われます。
たまたま侵入されていないだけで、リスクが高いです。
システムのアップデートを行なっていない、古いPC端末を使っている、など、身に覚えはないでしょうか。

その他にも、上記のような閉鎖的なネットワークを構築するために、
診療系のネットワークと一般系のネットワークを分断して、複数のPC端末を用意しなければいけない、
ということも言われます。
非常に不便ですし、PC端末代のコストも高くなります。

その中、進んでいる医療機関では、一つの端末でも、
画面・ネットワークを切り替えることで、両方にアクセスできる仕組みもあるようです。

【クラウド型】

一方、クラウド型(院内にサーバーを置かずに、外部に情報を置く)も進化し、
普及してきています。

クラウド上に情報を置くことに不安を感じますが、実は安心とも言えます。
自前で鍵を作らなくて良いので、それこそ、プロの会社が対応してくれています。
餅は餅屋、セキュリティ対策はセキュリティ対策のプロ、といった感じでしょう。

クラウド型のメリットは、外部での閲覧・入力も行いやすく、
在宅診療や複数の医療機関での同期も行いやすいでしょう。

ただ、サーバーが外にある、アクセス数が多い、ということでスピードが遅くなる、ということはあります。

【まとめ】

一つの電子カルテ会社が、オンプレミス型・クラウド型の両方を開発し、
病院の規模に応じて、提案してくることもあります。

選択肢は広がってきています。

患者、そして職員のために、
どのような院内の運用が良いのか、院外との連携はどうあるべきか考え、
ビジョンを定め、情報システムを構築していきたいと思いますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。