【理論と実践】入院患者の高齢化とケア、急性期にも多い認知症患者

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令和5年7月27日 病院経営の理論と実践 1901号

■入院患者の高齢化とケア、急性期にも多い認知症患者

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜今日のテーマ〜

 「入院患者の高齢化とケア、急性期にも多い認知症患者」について。

入院患者の高齢化は、医療機関にどのような影響を与えるでしょうか。

1つ言えるのは、

「医療だけではなく、ケア・介護といった視点でのサービス提供が必要になる」

ということです。

まず、人員配置から確認してみましょう。

入院基本料の施設基準の要件の大きなものに人員配置があります。
主なものは看護師です。

では、看護師だけでは、このような高齢化に伴う
・介護の必要性が高くなっていること
・認知症の方が増えていること
への対応が難しくなっていることが実態です。

そういった点から看護補助者といった職種の配置が求められていますが、
ケアの専門家では無いですよね。

そこで、今話題になっているのは、
介護福祉士といったケアの専門家を医療機関に配置することも求められています。

これにより、看護師は、医療や看護に集中することができ、専門分野を発揮できます。
介護福祉士は、ケアを担当することで、専門性を発揮することができます。

そうであれば、医療機関で介護福祉士を採用していけば良いと言えます。
しかし、なにぶん介護人材も不足しています。

給与基準の視点で見ると、どうでしょうか?

介護施設で働けば、介護職員処遇改善加算等が支給されますので、
医療機関と施設とで、給料面で格差が発生します。

医療機関で介護の職種が活躍できる組織、キャリアアップできる体制も必要です。

それらの活動の基盤となる報酬の部分について、診療報酬で整備するのも一つですが、
財務省の反対もあるでしょうし、保険者の反対も起きるでしょう。
実際、社会保障における国民負担が大きくなることも事実です。

しかし、医療機関の努力目標に任せてしまっていて、なかなか進まないのも事実です。

大きな課題であり、診療報酬・介護報酬の同時改定で、
どのように扱われるか、興味深い内容です。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。