【理論と実践】新型コロナウィルスのパンデミック、厚生労働省や医療機関はどう行動すべきだったか?

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令和5年7月30日 病院経営の理論と実践 1904号

■新型コロナウィルスのパンデミック、厚生労働省や医療機関はどう行動すべきだったか?

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜今日のテーマ〜

本日の内容は、

「新型コロナウィルスのパンデミック、厚生労働省や医療機関はどう行動すべきだったか?」

について。

このお題は、クローズドな医療経営士1級の対策講座で出てきた問いです。
いや、難しい問いでした。
自分の医療機関だけでなく、国の動きまで問われると・・・難解です。

さて、このように問われて、どのようなスタンスで答えるのが適切なのでしょうか?

問いは、「行動すべきだったのか?」とあります。

よって、多くの医療機関が、この3年間で経験して困ったこと、
感じたことを踏まえて書けば良いでしょう。

・国がこういう動きをしてくれていたら助かった
・医療機関として、このように対応しておけば良かった

という現場視点ですね。

まず、話題になっていたのは、発熱患者、コロナの陽性患者を断る事例が頻発していたことですね。

記憶に残っています。
外来診療で、たらい回しにあう、というレアなケースが頻発していました。
では、もっと受け入れることができたか、というと、そうでもありません。

検査キットが無い、マスクも無い、医療スタッフもいない(傷病で休まざるを得ない)、
無い無い尽くしの中で、できることは限られていたのも要因です。

検査キットやマスクがない点は、
急激な需要の増加に対応できないのは、なんともし難い状況でしたね。
コロナ陽性者の療養期間が長い点は、いまだに弊害があります。
医療従事者不足が生じ、診療体制への影響が極めて大きいです。

押し寄せる患者への対応に加え、
診察終了後には、事務処理、尋常じゃない労働時間が発生していた医療機関も多いでしょう。
となると、保健所への報告の量の見直しが必要だったのかもしれません。(今は定点観測ですね)
ただでさえ、診療で疲れていますので、さらに事務処理、というのは酷です。

そして、病院やクリニックによっても大きく異なりましたが、なにぶん受け入れの許容範囲が狭かったです。

その中、補助金が出ることにより、
公的病院が診療すべき、という主流の意見が変わり、多くの民間病院の参入が始まりました。
もちろん、補助金の有無に関係なく以前から取り組んでいた医療機関もありましたが、
補助金が出てから潮目が変わったのは事実です。

社会的に、制度的に、陽性者に対する扱いが大きかったので、
個人や組織を守るためにクラスター対策等に対して過剰にならざるを得なかった部分があります。

ただ、今回の件を通して、
かかりつけ医機能やオンライン診療などの必要性が増したことは良い点でしたので、
今後は、これらを進めていくための制度や教育、インフラ整備が求められると思います。

施設でクラスターが起きる、ということもありました。

施設には、感染の専門家はいません。
その中での感染対策やゾーニングは難しいですし、
では、病院に入院できるか、というと、ベッドが不足し、受け入れられないこともありました。

まとめます。

陽性でも軽症な症例が増えてきたタイミングでの多少の政策転換は行われてきましたが、
劇的な変化ではなかったので、現場の逼迫感と制度が噛み合わなかった、とも言えます。

程よい適切な感染対策が、免役力を落とし過ぎず、病気に負けない健康な体を作ります。
外に出ずにインドアになれば、体力も落ちます、つまり免疫も落ちます。
過度な自粛の影響は健康にも影響を与えましたので、トータルでのバランスをとった取り組みが求められますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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