【理論と実践】病院のDXの目的と、3つのポイント

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令和5年7月31日 病院経営の理論と実践 1905号

■病院のDXの目的と、3つのポイント

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜今日のテーマ〜

本日の内容は、

「病院のDXの目的と、3つのポイント」

について。

DX化の目的は何でしょうか?

やはり、患者サービスの向上がメインでしょう。

生産性の向上はあくまで手段です。
その先に顧客満足を求めたいものです。

その前提で考えてみます。

例えば、情報が共有されていない、組織連携ができていないために、
患者に迷惑をかけることが多々あります。

そんな課題に対し、DXが解決できることは何でしょうか?

院内の視点で考えると、ピラミッド型組織、縦社会で生じる部署の分断の解消であり、
院外の視点で考えると、閉鎖的な環境における情報の共有です。

病院で進めたら良いDXの一つは、多職種連携と情報共有です。

院内であれば、患者のキュアに関わるところだけなく、
ケアに関する家族背景、退院後の生活への思いについて共有する仕組みが必要です。
例えば、A病棟で、状況や思いを聞いていたのに、転棟先のB病棟に伝わっていない。
「ちゃんと伝えたはずなのに・・・」ということ、ありますよね。

SOAPに入れる人もいれば、看護記録に入れる人もいる、その他の場所に入れる人もいる。
こんな状態では共有しようがないです。
情報を入れやすい・共有しやすいシステムの導入で解決できるかもしれません。

院外であれば、他職種・チャットツールといった患者情報を共有することで、
医師や看護師、ケアマネジャーなど、関係者をつなぎ、最適なサービスを提供することができます。

これらの取り組みが、院内連携、院外連携の促進に繋がり、患者サービスの向上につながります。

また、DXを成功させる鍵は、3つあります。

・トップの思い
・職員の理解
・キーマンの存在

トップダウンで推進し、キーマンを中心に職員の理解を深めてスモールスタート、
協力者を見つけることで、横展開していきます。

職員の理解がなければ、DXは起きません。

推進するキーマンについては、単純にセキュリティ担当者に任せれば良いものでもないです。

そんな時は、外部の力を借りながら、浸透させていくのも一つです。
しがらみのない外部の力は有効です。

何より、これらの活動の目的は、患者満足(顧客満足)の向上につながっているかどうか、
ぶれない価値観を持ちたいものです。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
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この記事を書いたのは、こんな人。

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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。