【理論と実践】患者の変化と地域包括ケア病棟の3つの機能

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令和5年8月1日 病院経営の理論と実践 1906号

■患者の変化と地域包括ケア病棟の3つの機能

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜今日のテーマ〜

本日の内容は、

「患者の変化と地域包括ケア病棟の3つの機能」

について。

まず、3つ挙げてみましょう。

1、ポストアキュート機能

急性期後の回復期を担う役割です。
多くの病院がこの役割を行なっていることと思います。

しかし、これだけでは地域包括ケア病棟という名前の役割を果たしていません。

そこで出てくるのが、サブアキュート機能と、在宅復帰支援機能です。

2、サブアキュート機能

亜急性期を指します。
自宅・介護施設等からの軽症急性期の患者(サブアキュート)に対し、
在宅復帰に向けた医療を提供します。

高度急性期、手術を必要する患者でなく、
軽症だが、自宅や施設での経過観察は難しい状況の方が対象です。

受け入れる疾患・患者の状態で言えば、
尿路感染症、大腿骨頚部骨折といった方になるでしょう。

全ての入院対象患者を、急性期病棟で受けていてはベッドが足りません。

国からもサブアキュート機能の増加の推進が進められています。
地域の患者さんの「ときどき入院ほぼ在宅」を支える機能の一つです。

3、在宅復帰支援機能

病院完結型の時代は終わりました。

退院後の生活まで踏まえた医療・看護・介護の視点での関わりが求められています。
ADLの低下、認知症の患者さんも増えてきています。
その対応として、介護福祉士を配置する病院も少しずつ増えています。
介護の専門家として、介護福祉士は、退院後の生活の視点で関わっていきます。

まとめます。

地域包括ケア病棟を囲い込みと、言われることがありますが、なぜでしょうか。
同じようなサイクルで入っている人が多いことも要因でしょう。

地域医療構想の視点から、機能分化・連携、
地域から新しい患者を受け入れ、地域に戻していけるような体制づくりが求められますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。