【理論と実践】生産管理で使われる言葉に慣れる(中小企業診断士試験 R4年 事例3)

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令和5年9月7日 病院経営の理論と実践 1943号

■生産管理で使われる言葉に慣れる

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

〜今日のテーマ〜

本日の内容は「生産管理で使われる言葉に慣れる」です。

中小企業診断士二次試験に向けて、学びをシェアしていきます。

最近のテーマは「設問の趣旨を理解して解答できていますか?」です。

問題を解くことは、「設問者」と「受験生」との対話とも言われます。
問われている趣旨を理解しないと、適切な解答もできません。
普段のコミュニケーションと同様だな、と思います。

なぜこのような設問をされたのか、その趣旨を理解する「理解力」が重要です。
その理解力を高める方法として、

・過去問の各設問を見て、その「趣旨」は何か、まず自分で考えてみる。
・その後、公開されている中小企業診断士第2次試験の出題の趣旨を見て、
適切に理解できているか比べる。

と言われます。その特訓中です!(以下は、本文の略語の意味です。)

自分:私が想像した趣旨の内容
公開:診断士試験のホームページに公開されている問題の趣旨
感想:私の想像と、公開されている趣旨との違いをみて感じたことなど

今回は、令和4年事例3の問いと趣旨を見てみましょう。

第1問(配点 20 点)

2020 年以降今日までの外部経営環境の変化の中で、C 社の販売面、生産面の課題を 80 字以内で述べよ。

自分:制約条件は、2020年以降から今日までの外部環境の変化。
1、販売面と、2、生産面の切り口で、課題を述べる。

公開:新型コロナウイルスのパンデミックや急激な円安など 2020 年以降今日までの外部経営環境変化の中で、
C 社に生じている販売面と生産面の課題について、分析する能力を問う問 題である。

感想:コロナですね。この影響を踏まえて、という話はこれからもしばらく出そうですね。

第2問(配点 20 点)

C 社の主力製品であるプレス加工製品の新規受注では、新規引合いから量産製品初回納品まで長期化することがある。
しかし、プレス加工製品では短納期生産が一般化している。
C 社が新規受注の短納期化を図るための課題とその対応策を 120 字以内で述べよ。

自分:新規受注から納品まで長期化するという問題がある。ただ、一般的には短納期生産。
C社の1、明らかな弱み・課題を探し出し、2、対応策と3、効果を述べる。長期化している要因を探す。

公開:プレス加工製品の金型製作工程と製品量産工程の生産プロセスにおいて、
新規受注の際に長期化する要因を整理し、短納期化するための課題とその対応策について、助言する能力 を問う問題である。

感想:金型製作工程と製品量産工程の生産で、長期化している要因を整理、とありますね。
要因分析をした上で、目的達成のための課題の言語化、対策の実施、効果まで120文字で書くのは、なかなかです。

第3問(配点 20 点)

C 社の販売先である業務用食器・什器卸売企業からの発注ロットサイズが減少している。
また、検討しているホームセンター X 社の新規取引でも、 1 回の発注ロットサイズはさらに小ロットになる。
このような顧客企業の発注方法の変化に対応すべきC 社の生産面の対応策を 120 字以内で述べよ。

自分:販売数の減少というよりも、小ロットが進んでいる。取引先からしても、在庫は持ちたくない。
C社としても在庫を少なめにし、小ロット対応できる生産体制を作る必要がある。
生産面での1、対応策と2、効果について述べる。

公開:顧客企業の発注ロットサイズの小ロット化への変化に対応するための C 社の製品量産工程の課題を整理し、
その対応策について、助言する能力を問う問題である。

感想:問題文から、製品量産工程という点が制約条件であることを外さないようにしたいですね。
ここを見落とすと、解答がぶれます。
運営管理の用語にある程度慣れておかないと、文章が上滑りして頭に入ってこないんですよね。

第4問(配点 20 点)

C 社社長は、ホームセンター X 社との新規取引を契機として、生産業務の情報の交換と共有についてデジタル化を進め、
生産業務のスピードアップを図りたいと考えている。
C 社で優先すべきデジタル化の内容と、そのための社内活動はどのように進めるべきか、120 字以内で述べよ。

自分:情報共有をどのように行うかというのが主題。
その材料として、1、デジタル化すべき内容がピックアップすることが求められている。
そのデジタル化した項目を使って、2、スピードアップを図るための社内の活動が問われている。

公開:生産業務のスピードアップを図り、生産リードタイムを短縮するための C 社の生産業務の課題を整理し、
そのために優先すべきデジタル化の対象、業務内容と、デジタル化構築のために必要となる社内活動について、
助言する能力を問う問題である。

感想:スピードアップにおける課題を整理すること。これは大前提。
デジタル化の項目には、対象に加え、業務内容もありましたね。見落としていました。

第5問(配点 20 点)

C 社社長が積極的に取り組みたいと考えているホームセンター X 社との新規取引に応えることは、
C 社の今後の戦略にどのような可能性を持つのか、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

自分:X社との新規取引が今後の戦略に良い影響を与える、ということが想像できる。
助言とあるので、「新規取引に応えることで、このような可能性があるのでやりましょう」
という内容になると思われる。

公開:ホームセンターX 社との新規取引に応えることによって、C 社の今後の戦略に影響する 製品や市場、
業績などに生じる新たな可能性について、助言する能力を問う問題である。

感想:概ね合致でしたね。OKです。

終わりに

普段、医療業界にいる私からすると、運営管理は、耳慣れない言葉が多く手強いです。
ただ課題が分かりやすいので慣れたら解きやすいかもしれない、とも思います。
しばらく集中特訓ですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。結果待ち。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。次は2次試験)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。