【理論と実践】事業承継と、後継経営者の新規事業の立ち上げの意義(中小企業診断士2次試験 事例1 )

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令和5年10月23日 病院経営の理論と実践 1990号

■事業承継と、後継経営者の新規事業の立ち上げの意義

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

中小企業診断士二次試験に向けて、学びをシェアしています。

実際に問題を解いています。

今回は、令和3年度の事例1の第2問より、
「事業承継と、後継経営者の新規事業の立ち上げの意義」です。

1)設問

第2問(配点 20 点)

2 代目経営者は、なぜ A 社での経験のなかった 3 代目にデザイン部門の統括を
任せたと考えられるか、100 字以内で述べよ。

2)公開されている設問の趣旨

先代経営者からの事業承継や後継経営者の新規事業の立ち上げに関して、
経営組織の視点から分析する能力を問う問題である。

3)初見の所感

前職の経験を活かせるのだろう、と考えられます。
伸ばしたいコア部門を次世代の経営者に任せることで成長を促したい、
といったあたりでしょうか。

4)与件文からの候補の抽出

・図案の作成と顧客との接点となるコンサルティングの工程のみを社内に残し、
顧客と版下職人、印刷工場を仲介し、印刷の段取りを決定して協力企業に対して指示を出し、
各工程間の調整を専門に行うディレクション 業務へと特化していった。

・広告代理店に勤務していた 3 代目が加わると、
2 代目は図案制作の工程を版下制作から独立させて、
新たにデザイン部門を社内に発足させ、 3 代目に部門の統括を任せた。
3 代目は、前職においてデザイナー、アーティストとの共同プロジェクトに
参画していた人脈を生かし、ウェブデザイナーを 2 名採用した。
こうした社内の人 材の変化を受けて、紙媒体に依存しない分野にも事業を広げ、
ウェブ制作、コンテンツ制作を通じて、地域内の中小企業が大半を占める
既存の顧客に向けた広告制作へと業務を拡大した。

5)考察・解答

(1)考察

そもそも、なぜデザイン部門を立ち上げたのか、について考えます。
紙媒体に依存しない体制、
設備の陳腐化を避けられる経営体制の構築を目指したと言えます。

新しい部門に、前職の経験や人脈が活かせそうな3代目を置いた、
という感じでしょう。

(2)解答

理由は、
・前職の広告代理店の経験や人脈を活かせる。
・新規部門を任せることで、マネジメント力を高める。
・地域内の既存顧客との関係性を構築する機会を作り、地場を引き継がせる。

6)答え合わせ

「第二次試験過去問題集(TAC)さん」を参考にしています。

(1)振り返り

難しい問いでした。

あえて、A社での経験のないものに新規事業を任せる理由は何でしょうか?
A社の文化や慣例に捉われずに取り組んでみてほしい、ということは言えそうですね。

その他の視点は、概ね拾えていたと思います。

(2)解答の修正

理由は、
・前職の広告代理店の経験や人脈を活かせる。
・新規部門を任せることで、後継者候補としてマネジメント力を高める。
・A社の前例にとらわれない発想・事業展開を期待。

7)終わりに

中途採用をするメリットを改めて感じます。
外からの風を異物でなく、良い刺激として受け取れる組織でありたいものです。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。

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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
は、中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。結果待ち。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。次は2次試験)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。