【理論と実践】地域医療構想と地域差(連携と在宅診療)

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令和5年11月7日 病院経営の理論と実践 2005号

■地域医療構想と地域差(連携と在宅診療)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

昨日に引き続き、地域医療構想について学びをシェアします。

【概要】

地域医療構想では、2025年の日本全体の必要病床数は119.1万床と設定しています。

2015年が125.1万床で、2022年の速報値が、119.9万床ということで大きく減少していることがわかります。
総数で見ると、だいぶ近づいていることが分かります。

ただ、内訳を見ると、高度急性期や急性期病床は、53.1万床という必要量に対し、
2022年時点で、69.1万床ですので、まだまだ病床数が多い状況です。
さらに、現在の急性期病床の平均在院日数が短縮されていることを思うと、
2015年時点以上に、ベッドが不要になっている、という仮説も立てられます。
(急性期の医療を必要とする患者の在院日数が短くなれば、その分、ベッドが空きやすくなる)

また、回復期は、2015年時点から比べると、6.9万床増えてはいるものの、
必要量である37.5 万床には遠く及びません。

在宅へ戻す地域包括ケア病床、
ADL・生活に必要な身体機能を戻す回復期リハビリテーション病床の役割が大きくなる中で、
想定通りに進んでいないのが現状です。
ただ、在宅復帰を促す老健、介護医療院や在宅リハなどが地域にどの程度あるのか、
ということも重要な視点です。

慢性期病床は、概ね想定通り減少し、必要量にだいぶ近づいているように見られます。

これらは、診療報酬で急性期病床の要件を厳しくし、
地域包括ケア病棟の点数を高く設定してきたことの結果ですね。
診療報酬で、目標値に向かって突き進めたことは国の施策や、
それに対応した医療機関の努力の賜物でしょう。
よくぞ、ここまで減らしたな、と思います。

それでも、まだまだ急性期が多く、回復期が少ないということが言えます。

【課題】

ただ、必要量に対し、過不足があるのは分かりましたが、
ただ、金太郎飴のように全国一緒の対応で良いかというと、そうではありません。

なぜでしょうか?

それは地域によって必要とされる病床機能が異なることです。
「地域差」と言われます。

どのような地域差があるでしょうか?

一つ目に、連携の視点です。

機能分化は進んできたでしょう。
しかし、機能分化が強調され、各医療機関の機能の連携まで進めきれていません。
法的な強制力がないため、最終的には医療機関の裁量に任せられますし、
地域によって連携の度合いは全く異なります。
病病連携、病診連携、病施連携など、社会のステークホルダーと繋がっていく仕組みづくりが求められます。

次に、在宅診療の認識がまだまだ弱いです。

地域医療構想における病床の必要数は、ある程度、在宅診療に移行するのが前提です。
診療報酬でも一定の評価はされていますが、苦労が多く、
非効率になりやすい在宅診療を行うことはハードルも高く、厳しい状況です。
同じく地域差がありますね。

これらの課題を踏まえて、自院でどのような戦略を展開するか考えていく必要がありますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。無事1次は通過、次は2次試験。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。次は2次試験)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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