【理論と実践】短期滞在手術と、地域包括ケア病棟の運用

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令和5年11月8日 病院経営の理論と実践 2006号

■短期滞在手術と、地域包括ケア病棟の運用

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

令和6年の診療報酬改定も間近な話題になってきましたね。

その中の一つ、地域包括ケア病棟がどうなるか、関心の高い領域です。

最近の資料で、当該病棟における短期滞在手術に該当する手術(例えば白内障)の入院患者の割合が非常に高い、
というものがありました。

https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001141358.pdf

白内障手術は、日帰り手術でも対応できる疾患です。
そのため、国としてもできるだけ日帰り手術での実施を進めたい、ということですね。
入院は、医療費がどうしても高くなりがちです。
外来での実施の推進は、当然の流れです。

医療機関としても対応できる範囲と思いますが、患者さんの視点からすると、進めにくい点もあります。
白内障の対象の多くは、高齢者です。
日帰り手術の場合、朝来て、夕方帰って、翌日、経過観察で受診、という流れです。
送迎してくださる方がいれば問題ないとは思いますが、
もし、そういった家族がいない場合、眼帯をつけたまま片目で運転しての通院は危険です。

とはいえ、日帰りでの対応が進められていくのは避けられないでしょう。

そうなってくれば、地域包括ケア病棟の運用の変更を考えざるを得なくなります。
そして、今まで受けていた疾患の患者を入院させなくするのであれば、
別の患者さんを受けていかなければ病床が空きます。

自院の入院患者の構成を今一度見直し、診療報酬改定の情報を集め、適切に対応していく必要がありますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
中神勇輝。2023年、医療経営士1級を受験。無事1次は通過、次は2次試験。
(2023年、中小企業診断士の1次試験は無事通過。次は2次試験)
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。