【理論と実践】患者負担・診療報酬・薬価基準・中医協・混合診療(医療経営士テキスト 初級・2 所感)

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令和6年1月27日 病院経営の理論と実践 2085号

■患者負担・診療報酬・薬価基準・中医協・混合診療

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

医療経営士初級(3級)テキストの「日本の医療政策と地域医療システム」より学びをシェアします。
今回は、医療保険制度(患者負担・診療報酬・薬価基準・中医協・混合診療)について確認します。

【患者負担】

医療費の患者負担は、徐々に引き上げられています。
1984年では10%、1997年には20%、2003年に30%です。
高齢者は、1973年では0%、1983年に定額、2001年に10%です。
それ以降も、高所得者は、20%、30%と上がってきています。

高額療養費制度の現物支給では、
高額な治療を受けた際に、制度で定められた金額以上は支払わなくて良い、という制度です。
以前は、事前に認定証を発行してもらわないと、その制度を利用できませんでしたが、
ICT化も進み、事前に申請をする必要がなくなっていることなど、時代の変化を感じます。

また、慢性疾病(透析など)への自己負担限度額を抑える制度もあります。

さまざまな制度がありますので、
治療を受ける際には、自身の病気が、対象になるかどうかを調べることは重要です。

【診療報酬・薬価基準】

診療報酬は、さまざまな医療行為に点数を設定しています。
公定価格で、1点10円で計算します。
介護報酬も同様です。
1単位10円で計算しますが、地域によって多少差をつけています。

医科・歯科・薬科と分かれています。
薬剤で話題になるのは、薬価基準と購入額が異なることによって得られる薬価差益や、
開発と承認がずれ込むドラッグラグによる開発意欲メリットの低減です。

DPC制度の動向も重要ですね。

【中医協】

診療報酬は、2年に1回、改定が行われます。
改定によって、新しい診療報酬の点数ができたり、既存点数が下がったりします。
医療機関の経営に大きな影響を与える一大イベントです。

その改定の際に話し合いの場となるのが、中医協です。

20人の委員があり、診療側で7名、支払い側で7名、公益委員会で6名です。

診療報酬改定は、政策誘導とも言われ、
国が考える医療提供体制に近づけるために、さまざまな改正が行われます。

まさに、今、です!

【混合診療】

同一疾患に対して、保険診療と自由診療を併用して行うことは認められていません。
自由診療の問題は、例えば、有効性・安全性や、患者の負担が増えることです。

その自由診療の見直しとして、保険外併用療養費制度があります。

その中で、評価療養と選定療養があり、
評価療養では先進医療、選定療養では差額ベッド代や、180日超えの入院などがあります。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の記述試験は突破、次は口述試験。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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