【理論と実践】医学部の定員の変化・臨床研修制度、医療事故と安全(医療経営士テキスト 初級・2 所感)

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令和6年2月9日 病院経営の理論と実践 2098号

■医学部の定員の変化・臨床研修制度、医療事故と安全

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

医療経営士初級(3級)テキストの「日本の医療政策と地域医療システム」より学びをシェアします。
今回は、医療提供体制(定員の変化・研修制度、医療事故と安全)について確認します。

【内容】

1、定員の変化、研修制度

1)推移

1970年代は、1都道府県1医大。
1986年に、定員を下げるものの、
2010年、経済財政政策で定員を増加。

2)医師不足、勤務医の負担軽減

・研修制度の変遷

1946年に、インターン制度(実地研修制度)

1968年に、臨床研修制度は、努力義務。
地域との関わりが少ない。偏り、不十分な評価が課題。

2004年に、新医師臨床研修制度は、必修2年間、
1年目は、内科、外科・救急、基本的な領域を行う。
2年目は、小児科や産婦人科と精神科、地域医療などを行う。
ただ、その結果、大学から若い医師が来なくなる。
地方に医師が少ない。医師の偏在が生じる。

2010年に、内科や救急、地域医療を基本的な領域に組み込む。

現在は、専門医制度も新専門員制度に切り替わり、
その体制が整っている病院に専攻医が集まるようになっている。

2、医療事故と安全

1)事故

・患者の取り違い
・薬の間違い
・手術中の死亡

など、原因の究明や、再発防止策をとる。

・医師の責任がどの程度か(萎縮医療にならないように)
・警察や司法の不介入(届け出は異常時のみ、とする)
・医療医療安全調査

2)調整

・ADR
・医療メディエーター(対話サポート)
・第三者機関

3、IT化

・電子カルテの普及と情報共有
・チーム医療の推進
・ICT推進による地域の情報共有
・オンライン請求の情報処理化

【所感】

最近、初期研修や後期研修(新専門医制度)について、
調べる機会があり勉強しました。

若手の医師が病院を選ぶ基準に、

・初期研修が可能な病院か?
・専門医を取得できる病院か?

ということがあります。

1、研修医(初期研修)​

「臨床研修プログラム」で研修を受ける医師であり、
医師免許取得後2年間、基幹型臨床研修病院や​協力型臨床研修病院・協力施設を回ります。

いわゆる大病院が、基幹型臨床研修病院となり、
それ以外の医療機関は、協力病院・施設を担います。

2、専攻医(後期研修)​

​「専門研修プログラム」で研修を受ける医師であり、
臨床研修後、新専門医制度に沿って、研修終了後に、専門医となります。

専門医プログラムの基幹病院になる病院と、
基幹病院の連携施設(関連施設)になる病院に分かれます。

これらのポイントは、若手医師が、何を基準に 病院を選ぶか、ということです。

初期研修を受けられる病院か、専門医を取得できる病院か、
これは大きな基準になるでしょう。

逆に言えば、こういったプログラムを整備できていない病院は候補にすらなり得ない、
ということです。

基幹病院のハードルは高いと思います。
しかし、協力病院や連携施設になる事は可能性があります。

待っていても医師は来ません。

整備していく必要がありますね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。