【理論と実践】ICTの活用等による看護職員の更なる業務負担軽減(令和6年度診療報酬改定)

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令和6年2月8日 病院経営の理論と実践 2097号

■ICTの活用等による看護職員の更なる業務負担軽減

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

1月26日に、診療報酬改定の短冊(個別改定項目)の発表がありました。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じます。

これらを踏まえて、個別改定項目を見ていく必要があります。

【本日の項目】

■基本的な考え方・具体的な内容

ICTの活用等による看護職員の更なる業務負担軽減の観点から、
「夜間看護体制加算」等の夜間における看護業務の負担軽減に資する業務管理等の項目を見直す。

ICTの活用等による看護職員の更なる業務負担軽減の観点から、
「夜間看護体制加算」等の夜間における看護業務の負担軽減に資する業務管理等のうち、
「ICT、AI、IoT 等の活用による業務負担軽減」に取り組むことが望ましいこととする。

■改定案

ア及びウからコまでのうち、ア又はウを含む4項目以上を満たしていること。
なお、各項目の留意点にコが含まれることが望ましいこと。
なお、各項目の留意点については、別添3の第4の3の9の(3)と同様であること。

ア~ケ (略)
コ 当該病棟において、ICT、AI、IoT等の活用によって、看護要員の業務負担軽減を行っていること。

【所感】

「ICT、AI、IoT等の活用による業務負担軽減」とは、

・ICTは、Information and Communication Technologyの略で、「情報通信技術」
・AIは、Artificial Intelligence」の略で、「人工知能」
・IoTは、Internet of Thingsの略で、「モノがインターネットに接続される技術」

であり、上記に該当する何らかの技術を使って業務負担を軽減しましょう、ということです。

DX化ということが言われて久しいです。
診療報酬の流れを見ると、

・いずれの項目を満たせば良い
・特定の項目を含むことが望ましい

の次は、

・必ず含むこと

となる未来が見えます。

働き方改革、生産性の向上と言われます。
その大きな手段が一つが、「ICT、AI、IoT」等の活用です。

医療は、人の手が必要だからアナログな部分があるのは当然ですが、
とはいえ、効率化できないかというと、そうではありません。

望ましいと言われている間に、積極的に導入することで先んじること。
自分の医療機関の生産性向上のボトルネックになっている部分を明確にして、
一つずつ手を打っていきたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。