【理論と実践】一般名処方、後発医薬品、電子処方箋の推進(令和6年度診療報酬改定)

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令和6年3月16日 病院経営の理論と実践 2134号

■一般名処方、後発医薬品、電子処方箋の推進(令和6年度診療報酬改定)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

 

令和6年度の診療報酬改定もついに告示が登場しました。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じます。

森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要があります。

【本日の項目】

処方箋料に関連する内容です。
国の方針に合わない処方箋料の評価を引き下げ、別の点数で制度の推進がなされています。

1、処方箋料の評価の見直し

いわゆる同一敷地内薬局を有する医療機関に関する処方箋料の見直しです。

(対象医療機関の場合)
1 向精神薬他剤投与を行った場合 18点
2 1以外の場合の他剤投与又は向精神薬長期処方を行った場合 29点
3 1及び2以外の場合 42点

(対象医療機関以外の場合)
1  向精神薬他剤投与を行った場合 20点
2 1以外の場合の他剤投与又は向精神薬長期処方を行った場合 32点
3 1及び2以外の場合 60点

「3」の点数は、8点下がっていますが、敷地内薬局がある場合、26点の減点です。
大きな変更です。

2、処方に関わる加算

通常の処方箋料を引き下げ、一般名処方加算の3点アップです。

・一般名処方加算1 10点
・一般名処方加算2 8点

また、下記の点数も3点上がっています。

・外来後発医薬品使用体制加算1 8点
・外来後発医薬品使用体制加算2 7点
・外来後発医薬品使用体制加算3 5点

そして、電子処方箋及び電子カルテ情報共有サービスの導入ということで、
以下の点数もあります。

(新) 医療DX推進体制整備加算 (初診時) 8点

オンライン資格確認により取得した診療情報・薬剤情報を実際に診療に活用可能な体制を整備し、
また、電子処方箋及び電子カルテ情報共有サービスを導入し、
質の高い医療を提供するため医療DXに対応する体制を確保している場合の評価を新設する。

【所感】

一般名処方、後発医薬品、電子処方箋など、国がすすめる施策にどれだけ追従できるか、
に評価がついていることがよく分かる改定ですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。

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