【理論と実践】電子処方箋とは、そもそも何か?(令和6年度診療報酬改定)

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令和6年3月23日 病院経営の理論と実践 2141号

■電子処方箋とは、そもそも何か?(令和6年度診療報酬改定)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬改定対応に奔走されている医療機関が多いことでしょう。
私もその一人です。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じます。

森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要があります。

【本日の項目】

医療DXといえば、よく耳にするのが電子処方箋ですが、
電子処方箋とは、そもそも何でしょうか?

厚生労働省の「電子処方せん(国民向け)」に関するページを確認しました。(以下URL)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/denshishohousen_kokumin.html

その内容を一部引用(厚労省HP)します。

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電子処方せんとは、これまで紙で発行していた処方せんを電子化したものです。

「医療機関で患者さんが電子処方せんを選択」し、
「医師・歯科医師・薬剤師が患者さんのお薬情報を参照することに対して同意」をすることで、
複数の医療機関・薬局にまたがるお薬の情報を医師・歯科医師・薬剤師に共有することができるようになります。
医師・歯科医師・薬剤師は、今回処方・調剤する薬と飲み合わせの悪い薬を服用していないかなど

確認できるようになり、薬剤情報にもとづいた医療を受けられるようになります。

結果として、患者さんは今まで以上に安心して薬を受け取ることが可能となります。

——————————

さらに、中身を見ていくと、情報の流れが図化されていました。

文章にすると、以下の通りです。

1 医療機関で、患者の本人確認。
2 医療機関の診療。(処方時に、過去の処方・調剤情報を閲覧)
3 診療後、電子処方箋を、電子処方箋管理サービス(以後、管理サービス)へ登録。
4 調剤薬局で、患者の本人確認。
5 調剤薬局は、管理サービスより電子処方箋を取得。
6 患者に対し、服薬指導や薬剤交付。(調剤時に、過去の処方・調剤情報を閲覧)
7 管理サービスに、調剤情報を登録。
8 管理サービスを通して、医療機関に調剤情報が共有。

という情報の流れがあります。

【所感】

一言で言うと、処方・調剤情報の好循環、と理解しました。

この情報の好循環の結果、患者はお薬手帳がなくても、情報提供できますし、
医療機関や調剤薬局は、情報を取得できます。

情報を共有することで、よりスムーズな医薬連携が可能になり、
患者にとって、より最適な服薬が可能になる、ということです。

今後、医療DXは加速していきますので、情報をしっかりアップデートしていきたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。