【理論と実践】施設サービスと介護老人保健施設(介護福祉経営士テキストを通して)

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令和6年4月12日 医療・介護経営の理論と実践 2161号

■施設サービスと介護老人保健施設

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走されている医療機関が多いことでしょう。
私もその一人です。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じます。

森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要があります。

【本日の項目】

介護福祉経営士テキスト基礎編2ー2(第3版)
「介護報酬制度/介護報酬請求事務」を通しての学びをシェアします。

( 最新版は、第4版です。以下のURLが最新版の購入画面です。
https://www.jmpshop.jp/products/detail/2139
「介護福祉経営士テキスト」で検索してください。 )

介護福祉経営士2級試験に向けて、テキストを勉強中です。
網羅的に学べるのがこういったテキストは重宝できます。

今回は、「施設サービスと介護老人保健施設」について、確認できました。
私自身の理解が混ざりますので、正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。

1、施設サービス

1)施設サービスとは何でしょうか。

これは、老健や特養、介護医療院等のことを指します。
これらは要介護1以上の利用者が対象(特養は要介護3以上)対象です。

2)基本事項

入所日の日数の数え方を確認しましょう。
入所等をした日および退所等をした日の両方を数えます。
ただ、同一敷地内における入退所については、退所日を含まない、などのルールがあります。
また、同日に同じベッドに2人の入退所があった場合は、午後から入所した人だけを数えます。
これは、病院でいう0:00時点の患者数と同様の数え方です。

3)常勤換算方法による職員数の算定方法

職員数の算定方法については、小数点第2位を切り捨てます。
また、特殊な事情で配置職員が1割の範囲内で減少した場合でも、1ヶ月の間に充足できればセーフです。
このあたりは診療報酬と似たものを感じます。
特に、小数点第2位を切り捨てるという点はポイントです。
四捨五入してしまうと、例えば、0.05が、0.1といったように実際より多くなってしまいます。
基準を計算する際に留意すべき点です。

その他、定員超の利用時の減額、人員基準欠如に該当する場合の所定単位数の算定方法も説明されています。

4)短所入居サービス

あと、なるほど!と思ったのが、短期入所サービスです。
短期入所サービスという言葉をよく聞きます。
これは、「あらかじめ退所日が決まって入所するサービス」のことですね。
退所日が決まっていない場合は施設入居サービス、ということになります。

2、介護老人保健施設

老健について確認してみましょう。

1)基本報酬

介護保健施設サービスとユニット型介護保健施設サービスに分かれています。

ユニット型って何だろう、ということで調べてみました。
これは個室を複数グループに分けて一つの生活単位とします。
10部屋程度で1ユニットです。
その利用者たちが共同生活をする居間のような場所が設定されている形式がユニット型です。

介護療養型老人保健施設で、介護報酬を算定できるのは、
一般病床もしくは療養病床から老健に転換を行って開設した老健のうち、
所定の要件に適合した場合のみ対象となる、といったことが書かれています。

基本型や在宅強化型の算定要件も紹介されています。

2)加算

これまでは、基本報酬でしたが、加算もいろいろと、たくさん紹介されています。
くわしくは、テキストをご覧ください。

夜勤職員の配置、短期集中リハビリ、認知症リハビリ、
外泊時の費用の加算、ターミナルケア加算などがあります。

ターミナルケア加算について所感を述べます。
これは、病院での死亡でなく、施設や在宅での看取りを増やす(つまり入院を減らす)という
観点から設定されている加算と拝察します。
適切な在宅診療や病院との連携が施設での療養を維持させることが
令和6年度の改定でも話題になっていますね。

老健は、もともとリハビリ機能が期待されていますし、在宅復帰が目的です。

退所時等の支援等加算、低栄養リスク改善や栄養マネジメントも重要な視点です。
栄養ケアマネジメントということが紹介されていました。

栄養スクリーニングから、栄養アセスメント、計画の作成、その説明と同意。共通しますね。
マネジメントの実施、モニタリング、見直し、というPDCAサイクルを回していく、ということです。

口腔衛生の管理、在宅復帰支援機能加算、かかりつけ医連携、薬剤調整加算、
緊急時の入所前後の訪問指導、在宅、地域連携、褥瘡、排せつ支援など様々な加算があります。

訪問系や通所系にはない加算も多数ありました。
気になる方は、一つ一つテキストをご覧いただくのが良いかと思います。
ぜひテキストをご購入の上、確認いただければ良いと思います。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
https://hcmi-s.net/weblesson-hcm/jmp_consult_01/  (講座)
https://healthcare-mgt.com/article/iryo/jmp_consulting01/  (紹介)

◇過去の内容、記事はこちらから是非(^-^)
https://wakuwaku-kokoro.net/

◇試験勉強や本の学びをアウトプットしているYouTubeチャンネルは、こちらです(^-^)
https://youtube.com/channel/UC_PiglYG9qTBjlJ3jt3161A

この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。