【理論と実践】介護福祉サービスの発展と変遷(介護福祉経営士テキストを通して)

2024年5月11日

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令和6年5月9日 医療・介護経営の理論と実践 2188号

■介護福祉サービスの発展と変遷(介護福祉経営士テキストを通して)

中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。

【はじめに】

令和6年度の診療報酬・介護報酬改定対応に奔走されている医療機関が多いことでしょう。
私もその一人です。

・急性期の厳格化と高齢者救急医療の受け入れ態勢の整備
・基本診療に対する賃上げ分の上乗せ
・負担軽減や連携を促進する取り組み・DX化の評価
・感染対策の労力を補填する加算
・生活や食事を支え、改善するための多職種の協働、地域との連携

を推進するために、新規点数の設定、既存点数の是正が加わったと感じます。

森(全体)を見て、木(個別項目)を見ていく必要があります。

【理由・参考書】

医療介護連携が重要視されていますので、介護福祉経営について大枠を学習しています。

最近は、介護福祉経営士テキスト基礎編2ー4
「多様化する介護福祉サービス」を参考書に使っています。

( テキストは以下からどうぞ。
https://www.jmpshop.jp/products/detail/856
「介護福祉経営士テキスト JMIP」で検索してください。 )

この学習の目標として、介護福祉経営士2級の受験を考えています。
こういった試験・テキストの良いところは、知識や体系を網羅的に学べることです。

今回は、「介護福祉サービスの発展と変遷」について、学習しました。
私自身の理解や補足確認した内容などが混ざりますので、
正確な内容を確認したい方は、テキストをご購入ください。

【本日の内容】

介護福祉サービスの発展と変遷について、紐解かれています。

1、戦前の介護福祉

まず、593年の聖徳太子の時代に遡ります。
意外すぎますね。
ただ、高齢者を対象とした単独制度については、
1963年の老人福祉法の制定まで、
歴史の変遷を待たなければならない状態であった、とのことです。

明治政府の時代には、貧困を救う、という目的で、
極貧、障害のあるもの、70歳以上の重病あるいは老衰したものに対し、
一定の米代を給付するといったような政策をとり、
人心の安定化を図ったことも紹介されています。

そして、1914年の第一次世界大戦の開戦後、1929年の救護法が制定されました。
市町村を実施主体とし、救護すべき対象に65歳での老衰者などを挙げています。

2、戦後の介護福祉

1945年、救護法の枠内で「生活困窮者緊急生活援護要綱」を発表し、
無差別平等を原則とした保護を実施しました。
ただこの制度のままでは、戦後の貧困者が増える中で困難と考え、
生活保護法(旧)が制定されました。

1950年、吉田茂内閣時代における、社会保障制度に関する勧告(50年韓国)による
政策提言は、その後の国民皆保険・年金、老人福祉法を含む社会福祉法6法をもたらした、
と言われます。

また、生活保護法による介護福祉、
老人福祉法による介護福祉についても紹介されています。

3、昭和40年代の介護福祉

1965年から1974年で起きたことです。
高度経済成長という黄金期であり、
老人福祉法に基づく福祉施策の整備も拡張期となりましたが、
1973年の第一次石油危機等により歳入欠陥という非常事態になりました。

老人ホーム設置運営基準の制定と整備、
老人福祉施設と在宅福祉、
老人福祉法における老人医療費支給制度の創設などがありました。

4、昭和50年代の介護福祉

昭和50年の介護福祉の概況として、
施設整備が重点的に進められてきた中、住み慣れた環境で老後を過ごす、
という視点で、老人福祉施設を拠点とした在宅福祉に重点が置かれるようになりました。
今につながりますね。

1973年から実施した老人福祉法における老人医療費支給制度は、
財政的行き詰まりを見せ始めました。
その中、1982年の老人保健法の成立により、
高齢者医療費の一部負担、疾病の予防・治療、
機能回復訓練等の各種保健事業の実施、 高齢者医療費負担公平化などが図られました。

5、昭和60年代から介護保険の施行前の介護福祉

財政赤字を背景に、様々な制度を見直しが行われ、
例えば、21世紀福祉ビジョンの策定、新ゴールドプラン、
新介護システムの構築の提案がありました。

在宅福祉においては、ホームヘルプサービス、
ショートステイ、デイサービス事業などがあります。

高齢者保健福祉推進10か年戦略として、
1989年に、ゴールドプラン、1994年に、新ゴールドプランと改定され、
法的な基盤整備の目標数値も大幅にあがりました。

その他、シルバーサービスと有料老人ホーム、福祉用具のことや、
介護福祉士資格とホームヘルパー研修制度の創設も紹介されています。

6、介護保険施行後(2000年以降)の介護福祉

2000年の施行後、2006年に改正され、地域密着型サービスの実施、
2012年には、定期巡回随時対応型訪問介護看護や複合型サービスの創設などがありました。

以上です。だいぶ割愛した部分も多いですが、
今の介護福祉制度ができるまでの歴史や先人の取り組みを知ることで、
先人への感謝の念、制度への理解がより深まりますね。

では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

テーマについて、ご要望あれば、コメントをどうぞ。

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
2023年、医療経営士1級に合格!
2023年、中小企業診断士の1次試験の2次試験は突破、次は登録。
趣味は、ドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。