【理論と実践】個の使命感と全体最適
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令和7年3月3日 医療・介護経営の理論と実践 2486号
■個の使命感と全体最適
中神勇輝(なかがみゆうき)
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おはようございます。中神です。
今日は、個の使命感と全体最適というテーマで考えてみたいと思います。
■「自分がやらなきゃ」の先にあるもの
誰もが一度は「自分がやらなきゃ」と思ったことがあると思います。
その思いは、責任感の表れであり、物事を前に進める原動力になります。
■行動の原点としての使命感
「自分がやらなきゃ」という思いは、多くの場合、使命感から生まれます。
それは単なる義務感ではなく、自分にしかできないこと、
自分だからこそできることへの気づきでもあり、
この思いが私たちを動かし、挑戦へと駆り立てる燃料になります!
しかし、ここで立ち止まって考えてみたいと思います。
■その行動はどこを向いているのか
「自分がやらなきゃ」と思って始めた行動が、
組織において、全体において、本当に目指すべき方向に向かっているでしょうか。
時に私たちは、目の前の課題に夢中になるあまり、
大きな目標や本質を見失うことがあります。
例えば:
・期限に追われるあまり、サービスの質を犠牲にしていないか
・短期的な成果を求めるあまり、長期的な成長を見落としていないか
・「やらなきゃ」という焦りから、本当に必要なことを見極められているか
■部分最適の罠
さらに危険なのは「部分最適」の罠です。
自分の担当範囲だけを最適化しようとするあまり、
全体としての効果や価値を損なうことがあります。
組織の中では特にこの傾向が強まります。
・自部門の義務遂行だけを追求し、他部門との連携を疎かにする
・短期的な数字を追い求め、持続可能な成長の基盤を築けない
・「自分の役割」だけを考え、顧客や社会にとっての本当の価値を見失う
■バランスを見つける道
では、使命感を持ちながらも全体を見失わないためには、どうすれば良いでしょうか。
定期的な振り返り:「なぜこれをやっているのか」の原点に立ち返る時間を作る
広い視野を持つ:自分の行動が周囲や長期的な目標にどう影響するかを考える
対話の機会を増やす:異なる視点からのフィードバックを積極的に求める
柔軟性を保つ:状況の変化に応じて、アプローチを調整する勇気を持つ
人間、自分の持つ情報量によって、判断したり、考えたりします。
よって、情報を得られる環境をつくったり、対話の機会を持つことで、
考え方・行動について、組織全体の方向性に合わせていくことが可能になるでしょう。
■終わりに
「自分がやらなきゃ」という思いは、確かに大切です。
しかし、その思いを行動に移す際には、その方向性と影響を常に意識したいですよね。
個人・各部署の使命感と全体の最適化。
この両方のバランスを取りながら前進することで、
社会や組織にとって、より価値の高い成果を生み出すことができると思います。
日々の忙しさの中で、時に立ち止まり、自分の行動の向かう先を見つめ直す。
そんな時間を確保することが、私たちの行動をより意味あるものにしてくれますね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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中神勇輝。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士(登録申請中)、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。