【理論と実践】高齢者医療の現状(介護認定)と病院の取り組み(入院医療等の調査・評価分科会 資料参考)

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令和7年8月21日 医療・介護経営の理論と実践 2656号

■高齢者医療の現状(介護認定)と病院の取り組み(入院医療等の調査・評価分科会 資料参考)

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おはようございます。中神です。

今日のテーマは、高齢者医療の現状と病院の取り組みです。

■要支援・要介護認定者の動向

・要介護1の増加

要介護1の認定について、平成26年度は、54.4万人でしたが、
令和4年度は、79.6万人であり、46.3%の増加です。
要介護5以外の全ての区分で漸増傾向です。

・年代別認定者数と認定割合の推移

認定者の絶対数は増加しています。

85歳以上の認定割合について、
平成26年度は、60.0%で、令和4年度は、58.1%(横ばい~漸減) です。
ただ、認定者の総数で見ると、
平成26年度は、約230万人でしたが、令和4年度は、約280万人(約22%増加)です。

75歳以上85歳未満について、
認定割合は減っているものの、絶対数は増えています。

65歳以上75歳未満について、
認定割合、認定者数ともに大きな変化は見られず、
平成26年度は、4.4%で、令和4年度:4.2%で、ほぼ横ばいです。

以上から、高齢化の進展と要介護認定者の増加傾向があり、
特に、軽度要介護者(要介護1など)への対応と
予防的な取り組みの重要性が分かります。

■高齢者医療の指針

以下のような項目があげられています。

・多病と多様性への対応、QOL維持・向上を目指したケア
・生活の場に即した医療提供、薬物療法への配慮

複数疾患を抱えやすい、各家庭の状況の変化、という状況を踏まえ、
いかに、生活の質を維持するか、向上するか、
「健診」「予防」の視点、リハビリや栄養、口腔ケア、
多剤投与の改善などの取り組みは欠かせません。

・患者の意思決定支援、家族等介護者もケア対象

支援者の支援、これもまた重要です。
患者本人を支える家族、その家族もまた、支援が必要です。
そのために、病院としてできることは、
例えばレスパイト入院などがあるでしょう。

どのようなニーズがあり、医療機関という制約の中で何ができるかを考え、
取り組んでいく必要があります。

・患者本人の視点に立ったチーム医療の重要性

病院には、いろいろな職種があります。
それぞれの視点は素晴らしいですが、それだけでなく、
多職種、「病院」としての視点が、患者・家族に向いているか、振り返りたいですね。

参考:(令和7年度第8回) 入院医療等の調査・評価分科会 【別添】資料編4 令和7年7月31日(木)

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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