【理論と実践】病院が「教育費を削らない」と決めたら、何が変わるか

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令和8年6月6日 医療・介護経営の理論と実践 2944号

■病院が「教育費を削らない」と決めたら、何が変わるか

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おはようございます。中神です。

■予算は「削るもの」じゃなく「育てるもの」

病院の予算編成は、毎年どこかを削る作業になりがちです。

「教育費には手をつけるな」という方針を、
トップが明確に打ち出している組織がありました。

各部署が12月までに翌年度の研修予定と費用を積み上げて提出する。
そしてその数字は、財務側が一切削らずにそのまま予算に組み込む。
多めに出してくるのはわかっていても、それでも削らない。

なぜなら、教育への投資は病院全体の底力をつくるものだから、
という信念があるから、とのことです。

言葉にするのは簡単でも、実行するのはなかなか難しいです。
しかし、この「削らない」という姿勢が、
職員に「ここは自分の成長を応援してくれる職場だ」
というメッセージとして伝わる、と思います。

予算は数字の話じゃなく、組織の価値観です。

■「行ってきていいよ」が職員を動かす

参加費も旅費も日当も、全額出る。
そう決まっているだけで、職員の学びへの向き合い方は変わります。

自腹を切るからこそ、学びが深くなる、ということもあるので、
トレードオフの部分もありますが、
それは、実際に足を運んで有用性を知ってから、ともいえます。

「自腹が発生するかも」という不安がなければ、
研修に申し込む心理的ハードルがぐっと下がります。

もちろん旅費には上限があるので、
出張先の宿選びは少々シビアだったりするわけですが、
それでも「行くこと自体は応援されている」という感覚は大きいです。

一方で、全額支援だからこそ問われるのが
「それは病院として必要な研修なのか、個人の興味なのか」という切り分けです。

この見極めをしっかりすることで、予算の使い方に説得力が生まれます。

病院が必要とする学びには全力で投資する。

その姿勢が制度に宿ったとき、
「うちの病院は本気で人を育てる気がある」という空気が生まれていくのだと、
感じています。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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中神勇輝(なかがみゆうき)。地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属。
中小企業診断士、医療経営士1級。
趣味は、マラソン、ドラム、家庭菜園、筋トレ(HIIT)、読書。

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