【1266】職員が不足していないか、患者が減っていないか、過剰投資をしてないか

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

ナカガミです。今日は、この5冊の本の紹介です。過去ブログで紹介した内容の引用です。

「マネジメントスタッフに求められるものは?」、
「「めんどう」と感じるポイントは?」、
「患者満足と経営の関係は?根付かせるコツは?」、
「政治、コロナ、病院、何を目指すか?」、
「「がん」の捉え方。」

といった悩み・疑問解決を目的として読んだ本です。

病院経営の勘所について学べる内容でした。
ご紹介した情報の一つでも皆様の参考になれば幸いです。

◆「月刊医療経営士 2020/12」

https://www.fujisan.co.jp/product/1281696065/new/

【目標、目標に達するためのプロセス】

マネジメントスタッフに求められるものは?

【個人的!要約】

目先と将来、視野を広く、トータルで見ることができる視点を持ち、人脈を作れる人。

【心に残った内容、感想など】

医療と経営の分離の方法を構築していく。その一つが、トップからの権限委譲。

外に出る。自分以外とつながることが、自分の24時間を、48時間、72時間と増やしていくことにつながる。
その結果、自分でだけではできなかったことが、できるようになる。

事務長とは人間力である。多種多様な視点、経営の数字や、職員のフォロー、クレーム対応、トータルで見られる人材が求められる。

事務とは、幅広く、全体のことを考えられる人材である。

医療、介護、福祉、生活を支える、ということ。これらをトータルで考える。

資格取得や学びを生かせる機会作りが組織の役割の一つ。

在宅医療が入院患者獲得の窓口となる。

自院の機能、できることを、具体的に伝えていく。適切な広報物が、人に伝えていくツールになる。

質の高い外来医療、機能の明確化が求められる。

人脈を構築し、「持っている人」になる。

【ベイビーステップ、個人的ワンポイント】

情報を集め、発信し、つながりを広く、深くしていく。

◆木村憲洋さんの「病院は、めんどくさい: 複雑なしくみの疑問に答える (光文社新書)」

【目標、目標に達するためのプロセス】

「めんどう」と感じるポイントは?

【個人的!要約】

患者や職員への情報提供により、情報の非対称性の解決し、興味や満足へつながる。

【心に残った内容、感想など】

二次サービスも大事だが、一次サービスの質が基本の基準である。

健康診断や人間ドックの受診者の増加など、その他の収入増にも力を入れる。
新たなマーケットを創造することにもなり、施設稼働率の向上にも貢献する。午後の、比較的空いているを活用し、稼働しない時間を少なくする。

病院経営が厳しく、複雑化していく中で、中枢を担う人材が求められる。供給元が専門学校から大学へ移行している。

広告規制の厳しい中、自分の意思で見て、選んでくれるホームページの質を向上させる。

医師含め、人材管理に腐心しなければならない。

売り上げを上げるとは、ズバリ単価と患者数の増加である。
しかし、売上、つまり医療費が増えれば、必要な保険料にも影響する、医療政策のジレンマ、がある。

固定費型ビジネス。赤字でも、過去の資産で食いつながことができる、貸倒れが少ない、ということから潰れにくいという特性がある。

倒産のチェックポイントは、職員が不足していないか、患者が減っていないか、過剰投資をしてないか、である。

そもそもの生活習慣病を防ぐことが目的になっていく。

【ベイビーステップ、個人的ワンポイント】

医療費と医療経営のジレンマを踏まえて取り掛かる。

◆柿原 まゆみさんの「CSがつくった最高の病院」

【目標、目標に達するためのプロセス】

患者満足と経営の関係は?根付かせるコツは?

【個人的!要約】

やると決めたら、ブレずに、やり続けること。

【心に残った内容、感想など】

クレド(信条)作成のプロセス。6ヶ月かけて、12人で作成をする計画で行ったが、結果、1年以上かかった。

クレドの大事さ。同じことを、10回ぐらい聞いて、ようやく分かった、ということもあった。職員の信条だから「職員の手作り」にすべきである。

クレドとは、職員の信条。一緒のものを信じて仕事をしよう。
しかし、やり方は別々で良いですよ、というもの。クレドに基づいて何をしているのか、これが大事。

技術とサービス、ともに高いレベルを追求していくこと。

トップが全くブレなかった。非難、反対があってもやり続けること。
新しいことなので、不安や抵抗感を持つ職員が多くても、それは当たり前。

【ベイビーステップ、個人的ワンポイント】

患者、職員、仕入先、地域の人、この4者が幸せになる道を考える。

◆ 病院羅針盤 12/1

https://www.e-sanro.net/magazine_iryo/rashinban/

【目標、目標に達するためのプロセス】

政治、コロナ、病院、何を目指すか?

【個人的!要約】

コロナ禍で、使われた財源は少なくない。コロナ収束後、ますますの医療費抑制の動きが加速する。

【心に残った内容、感想など】

コロナで患者数が減った要因は、不安により、受診すべき人がしない、長期処方によるものや、
不要不急の受診、そもそもの感染症の減少によるものがある。

外来や健診の受診が減り、急性期の入院が減り、回復期、慢性期の入院が減る、というサイクルが起きている。

医療政策は同じベクトルのまま、加速する。

地域密着型、には、「総合的な司令塔」としての役割が求められる。

人生がつながる輪。未病という生活の場から病院、病院から病後という生活の場へ。

自助、共助、公助。これまで以上の医療費抑制が起きる可能性がある。

広報におけるセンスは知識から始まる。
他の知との交流、他業種との関わり、新聞を読む、フリーペーパーを見るなど、知識を磨く。埼玉県三芳町のホームページや広報誌を見てみよう。

医事課に限らず、事務部の育成が経営の成否のターニングポイントである。

【ベイビーステップ、個人的ワンポイント】

地域において、病前からの関わりに資源を投入しても、成り立つ体制や仕組みを作る。

◆大場 大さんの「東大病院を辞めたから言える「がん」の話 (PHP新書)」

【目標、目標に達するためのプロセス】

「がん」の捉え方。

【個人的!要約】

一概に、「がん」といっても治療内容や段階は異なる。1病気として、どう向き合うか。

【心に残った内容、感想など】

「がん」リテラシーが育成されていない。

一人ひとりの患者にとっての努力目標が示されているか。

治療やソフト面での質は、バラバラである。グローバルにアンテナを張り、敏感に勉強し、修練しているか。

セカンドオピニオンは当然の権利。「がん」と共に生きると言うこと。

キュアを目指すことだけが治療ではない。緩和ケア、全人的に患者の苦痛をサポートする。

【ベイビーステップ、個人的ワンポイント】

いろいろな考え方に触れる。

以上です。では、また明日(^-^)v

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