【1414】医療需要・介護需要から見た経営戦略

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

1414日目。医療経営の森より、中神がお届けします(^_^)

しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。

(旧年度版です。最新版は、以下からどうぞ。)

今日のテーマは「医療需要・介護需要から見た経営戦略」。

本日も人口動態から考えてみたいと思います。

15歳から64歳は、一般的に生産年齢人口と言われます。
その生産年齢人口が着実に減っていく、この流れは、医療や介護に従事する人口が減る、と言い換えることができます。

医者や看護師、その他医療・介護職種の成りてが不足していく中で、人材確保が困難になっていくでしょう。

その一方で、医療需要や介護需要はどのような変化があるでしょうか?

医療治療は、外来・入院による違いはありますが、まもなくピークを迎えます。
介護需要は逆にますます増えていく傾向にあります。
医療・介護の働き手が少なくなる一方、医療介護を必要とする人が増えてしまう、という現実が待っています。

その中(少子高齢化)、何を考えていく必要があるでしょうか?

1つには、医師や看護師といった職種の確保です。

前方病院へ派遣を依頼することも考えられます。
採用活動を強化することも大事です。
働きやすい職場環境を整えられているか振り返り、環境を整備していくことで就職を希望する人も増えるでしょう。

2つには、病棟転換をするかどうか?

急性期、回復期、療養型、様々な機能がある中で、自院がどの機能を担うのか?
地域にどのような医療機関があるのか、外部環境によって、自院の役割を考えなければいけません。
急性期医療の需要が減るのであれば、急性期病床を、1部地域包括ケア病床に変えたり、医療療養病床を介護医療院に変える、といったことも考えられます。

3つには、持っている機能の強化です。

近隣に600床の地域の中核病院があったとします。
その病院で透析を行っており、透析患者の退院先が必要だとします。
透析患者は医療区分2に該当しますので、医療療養の患者として医療の必要度の基準を満たすため、その受け入れを強化することも一つです。
そういった近隣病院、地域から求められるものに応じた機能を強化するといった視点も大事です。

4つには、組織変更です。

持分ありの医療法人だとすれば、持分なしのへき地医療を行う社会社会医療法人への移行といったことも、地域の状況によっては考えられます。

スタッフ採用、病棟転換、機能の強化、法人の変更など、様々な経営戦略の可能性をを考え、必要に応じて実行していきたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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◇病院経営の見える化について公開講座(動画)の講師をする機会を頂きました。感謝(^_^)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)