【1008】コロナ禍におけるリモートで会社の関係性が変わり、生活、仕事の質が変わる

日々の学びや気づきを言語化し、行動を変え、未来を変える一助に。

月曜日です。2月も、あっという間に中盤に至りました。今回は、

「月刊 保険診療 1月号」

保険診療

https://www.igakutushin.co.jp/Products/magazine/1166

です(通算940回目)。コロナ禍に関しての特集ですね。

以下、目次は引用です。

【コロナ禍で加速する】社会&医療のパラダイムシフト

◎コロナ禍で見えてきた日本の社会&医療の脆弱性

◎医療と介護のパラダイムシフトの方法論/石川広己,伊藤周平,長谷川敏彦

◎社会&医療のパラダイムシフト
・新型コロナ禍後の医療政策の行方/村上正泰
・日本社会はなぜリスクの処理が不得手なのか/神里達博
・対面/リモートのハイブリッド化による社会活動の最適化/斎藤環
・社会保険制度の変質と課題~コロナ禍が浮き彫りにする日本の社会保障の矛盾/田中秀明
・求められる「医療安全保障」~コロナ後はしなやかな“レジリエンス”を!/川渕孝一
・今,求められる社会&医療のパラダイムシフト~介護分野の「生産性向上論」と「専門性」のジレンマ~/芝田英昭

◎方向転換できない日本の迷走の果てに/金子勝

上記のテーマで構成されていました。その中で、特に印象に残った内容を紹介いたします!!

ポイント

1、医療従事者と介護従事者

裁量権があるかないか。

良い意味で、アンテナに引っ掛かる言葉でした。

医療従事者には、医療行為が認められている。
介護従事者には、認められていないものが多い。

もちろん、医療行為は資格、そしてスキルがなければできない、
というのは当然ですが、
裁量権がない(医療従事者の指示がなければできない)という中で、
どれだけの責任やプライドを持って仕事に従事できるでしょうか。

医療と介護の壁。

医療従事者からは理解できない部分かもしれませんが、
介護従事者の思いは分かる気がします。

私は事務員ですから、医療機関の中にいても、医療行為はできませんので、
無資格による劣等感を持っている時期はありました。
今は、ほぼないですが(笑)

所詮、できるのはサポートでしょう、
と思われているような言動を見聞きすると、やる気が出る訳がありません。
誰にもできる仕事だよ、というレッテルを貼られて、人が集まるでしょうか。

そういう扱いしかできないのであれば、
公務員の仕事としてするべき、という意見も書いてあるのが印象的でした。

タスクシフトが大事と言われていますが、
雑用ばかり回ってくる環境の場合、どのような気持ちになるでしょうか。

医療従事者は医療従事者、専門職は専門職、という考え方に偏る時、
組織がタコ壺化するのではないでしょうか。

職種的な差別感、壁をなんとかしなければなりません。
給与面なのか、待遇面なのか、評価面なのか、
どちらにしても、それぞれにやり甲斐があり、役割があります。

その役割を大切に扱う職場になる、言語化することが最も大事ではないか、と思います。

2、オンラインとオフライン

リモートが推進されていく時代です。

オンラインのメリットとして、学会に参加しやすい、
実は、双方向性のやりとりがしやすい、ということで、メリットは多いです。

ただ、学会であれば、時々のことですから良いですが、
大学や社会生活という日々のこととなると、別問題のようです。

4月に入学したのに、ようやく会えたのは、9月。

うつ病になったり、アルバイトができず、学費が払えないため、退学になったり、
コロナによる弊害も相当大きいです。

上記のように、リモートによって、うつ病や自殺が増えたという悲しいこともありますが、
逆に、引きこもっていた社会人が、人との関わり合いが少ないために仕事に復帰できた、
ということもある、と書かれていました。

人によって、良い関係性、距離感は異なります。

人と全く会わない方が仕事がやりやすい人もいれば、
人と会わないと調子がおかしくなる人もありますから、
この辺をハイブリット式に活用することで、
社会全体の仕事の生産性は、さらに上がるのではないか、と思います。

関連して、対面診療とオンライン診療について、です。

対面診療ならではの診断レベルの高さというのがある、という医師会からの思いと、
オンライン診療を進めていこう、という流れと、なかなか相容れないところがある、
ということですね。

正直、オンライン診療は、準備も、診療報酬の算定もすごい手間です。
患者のメリットもありますが、医療機関の投資(お金、人員ともに)に見合う報酬がなければ、
なかなか進まないでしょう。

オンライン

3、コロナと日本政府の対応

日本政府の対応についても色々書かれていましたが、
その中で興味深い内容は、
韓国でサーズが流行ったが、日本では流行しなかった、ということがありました。

此岸の火事となった韓国では、その時に、感染症への対応力を身につけ、
コロナ禍の影響はそこまで大きくなかったそうですが、
日本は、サーズの時に、対岸の火事となり、感染症への対応を韓国ほど、
取り組まなかったために、今回、後手後手に回ってしまった、というようなことも書かれてましたね。

ただ、対岸の火事をなかなか解決しようと思いませんので、致し方ない点もあったかな、
と思います。

また、政府の対応として、

ただ「マスクをつけよう」、「会食をやめよう」、というような対症療法的な対応しかできなかったこと、
「Go To Travel」、「Go To Eat」、オリンピックを優先させ、
検査を実施させなかったのではないか、メディアの報道も、政治的な思惑を受けていたであろう、
ということも書かれています。

とはいえ、健康と経済、非常に難しい舵取りです。

コロナ禍による経済危機、倒産や廃業が増えていく。

片方の立場から言えば、悪でも、もう片方から見れば、善になる。

ステイホームにしても、若い世代は活動制限することで、うつ病が増えた、失業が増えた、
高齢者は外に出る機会を失いますので、要介護状態の悪化が増えた、とも言われます。

4、後期高齢者の保険制度の責任

社会保障費はますます増えていく中で、既に負担と給付のバランスが悪くなっています。

なぜか。

責任が曖昧だから。

医療費を削減しようと言っても、保険者にインセンティブが働きにくい中で、
どこまで、適正な受診、健康支援ができるでしょうか。

他にも面白い記事がありましたが、本日は、ここまで(^_^)v

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