【1468】看護補助者、看護助手の採用困難への対応

~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~

中神勇輝です!

1468日目。「病院経営の理論と実践塾」より、日々の学びや気づきをお知らせします(^_^)

しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。

(以下からどうぞ。)

今日のテーマは「看護補助者、看護助手の採用困難への対応」について課題を確認していきましょう。

現在、看護補助者の採用が困難になっています。
その背景について考えてみましょう。

理由の1つ目は、介護施設の処遇改善(介護報酬)ですね。
2つ目は、医療、介護業界以外の事業の給与の引き上げがありますよね。

まず、介護施設の処遇改善について考えてみましょう。

介護施設へ人員が流れてしまう、という現実。
離職防止策が必要です。

処遇について、自分の病院のスタッフがどう考えているのか知る必要があります。
話し合いの機会を設けたり、面談をしたり、ヒアリングすることによって意見を吸い上げるのも1つです。
ただ、その結果、課題が分かったとしても、実際に改善することは難しいこともあります。
他院の事例や給与状況を鑑みて、改善策の立案、実行する行動力が求められます。

転職希望者もあります。
その対応については、病院勤務と施設勤務の違いについて情報提供することも1つです。
看護師中心の病院と、介護士等が中心の施設では、業務負担や責任の重さも異なります。
価値観や働き方の嗜好とも関係します。
その状況を踏まえての転職希望なのか、考えを変える余地があるのか、話し合ってみるのも1つです。

次に、他の事業の給与引き上げについて、です。

一言でいうと、採用力の強化が必要です。

職員の友人の紹介制度(リファラル採用の強化)や、医療業界の魅力発信も大事です。
家族などの縁故採用や、外国人の雇用、技能実習生といったことも選択肢です。

できるだけ紹介会社の力を借りず、自前で採用できるようにしたいですね。

最後に、原資確保です。

看護補助者を配置することによって算定可能になる加算があります。
加算取得に増収シミュレーションを行い、採用活動のコストパフォーマンスについて確認することも必要です。
また、看護補助者を配置することによって、看護師の業務負担を軽減することができます。
その結果、受け入れ力が高くなり、病棟回転率の向上という視点もあります。

何をするにもお金は必要です。
業務負担の軽減、患者サービスの向上、経営基盤の構築など、多角的な視点で考えていきたいですね。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)