【1411】病院組織の特性
~病院職員が、安心して、仕事の生産性高く、充実して働ける未来の一助へ~
1411日目。医療経営の森より、中神勇輝がお届けします(^_^)
しばらく医療経営士の試験対策も兼ねて、長英一郎さん作成の医療経営士1級の予想問題集より学びをシェアします。
今日は「病院組織の特性」について考えてみたいと思います。
「病院組織の特性」と言われて何が思い浮かぶでしょうか。
大きく4つ、紹介されていました。
1つ ピラミッド型組織であること。
病院は、医師をトップとした指示系統の元、動きます。
看護師・その他職種は、基本的に医師の指示がない限り、患者に医療行為をすることができません。
医療行為は、直接、人の命・身体へのリスクがありますので、それだけ責任が重いと言えます。
特定行為に係る看護師の研修制度も開始され、タスクシフトの動きも出てきていますが、まだまだこれから、という分野です。
しかし、ピラミッド型組織のトップダウンだけではうまくいかないのも現状です。
多職種連携を推進する仕組みや意識改革も必要です。
お互いの専門性、役割を理解しつつ、患者さんの幸せ・満足というゴールに向けて、みんなで向き合う組織を作っていく必要があります。
2つ 非営利組織であること。
医療法人は、出資者社員に対する配当が禁止されています。
持ち分のある場合は、退社時に払い戻しはオーケーですが、通常、配当を行わないため、非営利組織と言われます。
非営利組織と聞くと、利益を気にしなくていいというように勘違いしてしまいがちです。
しかし、決してそうではありません。
利益は必ず必要です。利益を配分しないという点で、非営利組織であることを理解しておく必要があります。
3つ 職能別組織であること。
1つめに申し上げたように、病院は、医師や看護師といった専門職から構成されています。
いわゆる縦割り組織です。
よって、利害が対立したり、各自が持つ専門性がチーム医療の弊害になることがあります。
その中でも、連携を推進できるような仕組み、パスの作成、情報共有の仕組みを整備していく必要があります。
4つ 公的制度的な人規制があること。
医療法や診療報酬等で、医療従事者の最低人数が決まっています。
少ない人数で運営していても規定を満たしていなければ、違反となってしまいますので、その点も特徴的です。
また、公立病院で、採用等について議会の承認が必要といった制約もあります。
様々な制約のもと、組織運営を行う必要があることを知っておく必要がありますね。
以上です。では、また明日(^-^)v
(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)
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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)