【理論と実践】DPCと平均在院日数

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令和4年11月6日 病院経営の理論と実践 1638号

■DPCと平均在院日数

中神勇輝(なかがみゆうき)
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こんにちは。中神です。

今日は、平均在院日数について考えてみたいと思います。

現在、YouTubeで「医療・介護経営のイロハ」と題して、
単価や延べ患者数の観点で情報発信しております。

現在、診療区分・新入院患者数ときて、これからは平均在院日数について、です。

さて、平均在院日数と一言で言っても色々です。
私の関わりの深いところで、まずは、DPCの視点から考えてみたいと思います。

入院において基本的な施策は、
「入院期間を短くして、新しい入院患者を増やす」
というのが基本です。
これは、セットで考える必要があります。
新入院患者数が少ない状態で、在院日数だけ短くなると、経営に大きな影響を与えます。
よって、新入院患者数がしっかり確保できているという前提で、在院日数は短ければ良し、と言えます。

その前提で考えていきます。

DPCでは、無限と言える疾患を細かく分けています。
その疾患ごとの医療資源投入量のデータをもとに制度化されているのがDPC制度です。

疾患、医療資源投入量に応じて、包括点数(報酬額)を決めています。

各疾患ごとに、入院期間が3つに分かれています。

期間1は、全国の平均在院日数と比べて早く、点数も高く設定されています。
入院初期の方がより多くの治療が必要な場合が多いです。よって、入院期間1は最も高いです。

期間2は、全国の平均在院日数と同等の期間です。

期間3は、全国の平均在院日数と比べて遅く、点数も低く設定されています。

よって、入院期間1、少なくとも入院期間2での退院を進めることが基本戦略です。

在院日数の短縮には、クリニカルパスの設定、入退院支援など、さまざまな取り組みがあります。
その施策について、しばらく触れていきたいと思いますが、本日はここまで。

以上です。では、また明日(^-^)v

(当該内容は、私の所属する組織とは一切関係はなく、全ての文責は私個人に属します。)

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この記事を書いたのは、こんな人。
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地方の中小病院に勤務する医事課畑出身の企画部門所属にする医療経営士2級。
名は、中神勇輝と申します。今年、医療経営士1級を受験予定。
(可能なら中小企業診断士も受験する予定。)
趣味は、ピアノとドラムと家庭菜園と筋トレ(HIIT最高!)と読書。
(記載内容は、所属する医療機関の発言でなく個人の意見です)